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黒猫の図書館  作者: あるる


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第45話 鏡の中

 やあ、こんばんは!


 ねえ、きみは気付いていた?


 ボクはきみに色んな話をしてきたけど

 最近はオーソドックスなものを多くするようにしてたんだ。


 もちろんそればかりじゃ飽きちゃうから

 変わったお話しも入れてたけどね!


 今日はオーソドックスなものだけど

 明日はきみの好きなお話しにしよう!


 リクエストを考えておいてね!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 特に変わった場所に向かったわけでもなく

 ボクは週末に付き合っている彼女とドライブに出かけていたんだ。


 特に変わった事もなく、

 アウトレットモールで食事や買い物を楽しんだ帰り道だった。


 小雨が降って来たのか、白く霞む高速を規定スピードで走っていた。

 雨の降りだしだったし、スリップも怖いし急ぐ理由も無かったから。



 彼女と話しながら順調に進んでいたけど

 目的の降り口の少し前から渋滞し始めてしまった。


 まあ、仕方ない、とラジオを回したりしていたが

 彼女がとうとう寝落ちてしまった。



 彼女の規則的な寝息は眠くなるな、と

 目覚ましにガムを齧りながら音楽をかける。



「ひゃあっ」


 飛び起きた彼女に驚いて横を見ると

 彼女は怪訝な顔できょろきょろしていた。


「どうしたの?」

「タクミ、私の首触ってないよね?」

「へっ?」


 ボクの両手が普通にハンドルにあるのを見ると

 彼女も「無理だよね」と納得してくれた。


「なんか冷たい指に捕まれた気がして……」

「ヘッドレストの金属部分もそんな飛び出てないし、なんだろうね?」

「うん」


 そう不可解そうな顔をしながらシートを起こした彼女の表情が引きつった。


「タクミ、後ろに!!」

「ええ!?」


 驚いて振り返るが後部座席は無人だった。

 あるのは買い物したものだけだ。


「タ、タクミ、そっちじゃない、ミラー」


 言われるままに視線を上げると白い服をきた髪の長い女性がいた。

 ぎょっとして振り向くとやはり、いない。



 見間違いかもしれない、と気にしないようにしようとするけど

 ミラーの中の女は徐々に近づいて来る。


 彼女は怯えてドアに寄っていた。

 ボクは高速の途中で、逃げられない。


 ミラーの中の女は嗤っている。

 その手は、もう、ボクに届く……。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 いつの間にか車に乗ってるとか

 想像するだけでゾッとすよね~!


 手が届いちゃうと、カレも首が捕まっちゃうのかな?

 熱い時ならいいけど、彼女さんが飛び起きる冷たさは怖いね!


 彼女さんは大丈夫なんだろうかね?


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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