第39話 一夜の夢
ハッピーハロウィン!
やあやあ、今日は特別な日なんだよ!
そう、ハロウィン!
ハロウィンって元々は厄払いのお祭りだったって
知っている?
子供たちが流行病にかかったりしないように
おばけや魔女に仮装することで
「この子たちは子供じゃないよ!」ってして病を避けようとしたんだよ。
そして、おばけな子供たちにお菓子を渡すことで
我が家には厄は来ないでね!って。
日本の節分にも近いよね~!
いつしかただのお祭りになって
幽霊、妖怪、モンスターがこの日だけは大っぴらに楽しめる
素敵な素敵なお祭りになってくれてボクは嬉しいよ!
きみのハロウィンの思い出って何かある?
◇◆◇◆◇◆◇
僕の父親は昔からオカルトやらホラーものの映画が好きで
小さい頃から一緒に見させられていた。
僕自身は別に問題なかったんだけど
母親がそういうものを全く受け付けない人だったから
父が映画を付けるとさっさと寝室へ引っ込んでしまった。
僕は父も好きだな~くらいだったし
ゲームでゾンビ討伐するものとかやっていたので、普通に楽しめていた。
ただ、シリアルキラーものはちょっと苦手だった。
バケモノを倒すんじゃなくて、人間の狂気の方が僕は怖い。
ある時、友人たちとハロウィンパーティーに行ったとき
アルコールもあったみたいで、割と出来上がっている人もいた。
友人の一人も間違ってアルコール飲んだのか
ぐでんぐでんになってしまい、大分様子がおかしかった。
僕は早々に帰ろうとしたんだけど
友人と、なんか意気投合した何人かに無理矢理何かを飲まされ
咽て気持ち悪くて、よろけて転んでしまった。
周りはやたらと嗤っていて
大音量の訳の分からない曲
ミラボールでチカチカする視界
そして、見上げると僕を見下ろす無数の視線。
一気に血の気が引いた。
知らない人ばかりのはずなのに
全員同じ表情で、笑みを作っているのに
誰一人本当には笑っていなかった。
仮面の檻に閉じ込められた――
そう思ったけど、僕は一歩も動けなかった。
そのまま、僕は倒れたらしい。
後日聞いた所、僕は度数の高いアルコール飲まされてたらしい。
友人にはめちゃくちゃ謝られた。
それにしても、僕の見たものがなんだったのか
今も分からない。
◇◆◇◆◇◆◇
アルコールは怖いねえ!
弱い人は本当に耐性ないから気をつけてね~。
それにしても、きみの見たものは興味深いね!
現実だったとしても、
酔ったきみの夢だったとしてもね!
さあ、今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




