第31話 隙間
こんばんは!
昨日は嫌な思いをさせてごめんね。
お詫びに今日はオーソドックスなのに
ちょっと意外な展開なお話しを紹介するよ!
きみはドアの隙間とか、本箱の隙間って妙に気になる事ってない?
そうそう、押し入れとか一番ドキドキしちゃうよね!
今日はそんな、何気なく開いていた隙間のお話しだよ~!
◇◆◇◆◇◆◇
お引越しの楽しみって何もない部屋に家具をレイアウトして
全く新しい環境を作る事だと思うの。
荷解きはちょっと面倒だけど、お気に入りの家具やライトを出して
ちょっと奮発したレースの遮光カーテンに、落ち着く色合いのカーテン。
部屋の真ん中にはローテーブルで小物を飾れるオシャレなもの。
初めての一人暮らしだから、作って見たかった理想的な部屋を実現したんだ。
自己満足でも私が幸せな私だけの空間。
「ふふっ完璧!」
間取りを目一杯自分の好きを詰め込んだ、この家は文字通り私の城だ。
今日は料理をする気は無かったので、近くのお店に買いに行って
美味しいものを食べながら推しの配信を流す。
全てに満足して、明日はベランダを頑張ろうと早めにベッドに入ったものの
やっぱり興奮していたのか目が冴えて眠れない。
参ったな~と思いつつ、ふとクロゼットが目に入った。
隙間が開いている。
絞めたよね?と思いつつもう一度閉め直した。
うん、今度はバッチリだ。
ウトウトし始めた時に、何か音が聞こえて、目を開くと正面の棚と棚のに人工的に開いた隙間がある。
は?と思いつつ、眠かったので棚にバスタオルをかけて、ようやく眠れた。
翌日、よくよく確認すると隣室との壁に一ミリほどの隙間があった。
新築ではないはずだけど、リフォームが雑だったのかな?と思いつつ
何もないよね?と覗くと…
なにかと目があった。
「ヒィッ!」
ほんの小さな隙間で、下敷きやファイル位しか入らなそうな隙間なのに!
怖くなった私は隙間の間を埋めるためにルーズリーフや、クリアファイルを突っ込むと……
「ギャアアアッ!!」
という悲鳴が思ったより近くで聞こえた。
恐ろしくて、腰が抜けてしまったワタシの目の間で
薄い隙間から、長い爪が、そして指がのそりと、ずりずりと這い出して来る。
ソレは目から血を流しながら、ワタシの顔に爪を伸ばしてきた――。
◇◆◇◆◇◆◇
いやぁ、想定外だよねぇ。
そんな薄いとこからなんて、ねえ?
でも、びっくりしたからって、攻撃しちゃダメだよね。
何もしなければ、何もなかったかも、しれないのに。
さあ、今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




