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黒猫の図書館  作者: あるる


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第28話 悪夢

 やあやあ、こんばんは~!

 今夜もとっておきのお話しを準備してみたよ!


 ねえ、きみは定期的に見る夢、しかも怖い夢ってない?


 昔から夢は占いとか、後は精神分析の指針になったりするんだけど

 夢は夢でも単に怖い夢じゃなくて、死を伴う夢は危険なんだ。

 よく言うでしょ?

 自分が死ぬ夢を見ると本当に死んでしまうって。


 今日はそんな夢のお話しだよー!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 いつもの通学電車に揺られてぼ~っと外を見ていると

 突如悲鳴が聞こえる。


 奥の次の車両との接続の扉から大きな蛇がのっそりとこちらの車両にやってきて

 目の前にいる人へと喰らいついた。

 くぐもった悲鳴にやたらと重い、グキともゴキとも言い難い鈍い音

 そして溢れてくる鮮血――。



 あまりに現実味のない状況、そして大蛇の目が恐ろしくて動けない。

 逃げなきゃと思うのに、体が全く動かない。


 背後の女性の息を飲む音がやたら大きく聞こえる。



 キャアアアアアアアアアアア!!!



 その悲鳴で自分を含め動けなくなっていた人たちも我に返ったように

 悲鳴を上げながら大蛇から逃げ出す。


 悲鳴を上げた女性は次の犠牲者になっていたが

 助ける余裕は無かった。

 恐怖が、逃げなきゃだけが心を占めていた。


 幸い電車が駅に止まり、ドアが開く。



 誰もが転び出るように、我先にと扉へと殺到する。


 後ろから押されバランスを崩しながら、ホームに転がった。

 振り向くとまだ入り口で転んで重なって動けない人たちが多く居る。


 あの大蛇と距離を取れてホッとして

 人助けをしている人たちの手伝いをする、みんな必死だ。


 早く早く!という声があちこちで聞こえる

 そして蛇がのっそりと獲物を追うように扉の前にきた。


 救いの発車ベルが鳴り、ホームドアが閉まりホッとして電車を見ると。



 大蛇と目が合った。



 扉が閉まろうとする寸前、蛇が飛びかかって来た。

 痛いと感じるより前に凄い衝撃だった。




「っ!!」


 気付くと、電車の中で立ったまま寝落ちていたようだ。

 それにしても、嫌な夢をみた。


 夢だったことに安堵して、いつもの駅で降りて近くの店に向かう。

 今日は気分を変えて美味しいものでも……


 キィイイイー!!


 最後に見たのはあの蛇の目のような、黄色いライトだった。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 感情の見えない目って怖いよね~。


 僕はいつも車のフロントライトって目に見えるなーって

 思っているんだけど、きみはどう思う?


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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