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黒猫の図書館  作者: あるる


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第26話 禁書

 こんばんは!

 当図書館へようこそ!


 えっ? 突然どうしたんだって?


 ふふふ、いい質問だね!

 きみのような新しい利用者が訪れた時の練習さ!


 愛想はいいに越したことはないだろう?


 さあさあ、本日は図書館らしく本のお話しをしようか。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 日本ではあまり聞かないけど、欧米では「禁書」と呼ばれる

 偉い人たちが倫理的にNGだったり

 一番は宗教問題で危険視されて禁書にされたりしたらしい。


 でも、読んじゃダメって言われると読んでみたくなるよね?


 特に「魔術書」とか「自然哲学」関係の本などは

 今でも何故そこに至ったか解明できていないのが面白い!

 完全創作だとしても「ネクロノミコン」や「クトゥルフ」が面白いのと一緒。


 オカルティズムは浪漫だと思っている。

 当時の人たちは信じてそういった手順や価値観を生み出して行ったのだから。


 ある日、希少な本を見つけた。


 ヘブライ語かな?と思ったけど、ちゃんと見ると表紙は天使の言語と言われるエノク語で書いていた。

 わっくわくで本を開くと、大分損傷が激しかった。

 一度解体してページを綺麗に閉じ直して、革張りの表紙は最悪変えないと壊れそうなくらい。


 表紙には「知を求める者よ、永遠たれ」とあり、読むのが楽しみだ。


「ええと、サファイロス、リマエル? オルファンディン、セラフィ……ああ、セラフィム、イラ」


 光、清める、秩序、天使の加護……って事は聖別?

 つまりこの本は何かの儀式の指導書?


 続きは、

 トルザル、ブリュメ 知恵、光の守護かな?

 ルミアス・ザエルは真理、力……知恵という力ある真理は守られている、かな。

 ナハル・セリフィン、イラフォス・ティア、ルファリス・オフィル

 魂、清め、生命、導く、精霊、光。

 えっ……魂を清めて生命を光の精霊へ導くって

 あくまでも知識を授けるって意味?

 でも、これって知識を得るには代償が必要ってことにも……。


 よ、読むだけなら、大丈夫だよね?


 心なしか、印刷が綺麗なった気がするけど

 流石に気のせいだろう。


 そう思いたいのに、本を閉じたいのに

 自分の意思とは裏腹に手がページをめくっていく!



 数週間後、無人のアパートのテーブルには

 やけに綺麗な警官が見た事ない外国の文字で書かれた本だけが置いてあった。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 お姉さん、どうなっちゃったんだろうね?

 しかも誰が本を直したのかね?


 気になる事だらけだ!

 気になっちゃう?気になっちゃう?


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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