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黒猫の図書館  作者: あるる


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第19話 電波に乗るもの

 やあ、いらっしゃいませ~!

 今日も良い夜だね!


 きみにも色んなお話しをしてきたね。

 流石怖いお話が好きなだけあってきみにお話しするのは楽しいよ!


 さて、呪いのビデオのお話しは有名じゃない?

 実は呪いは電波自体に乗るって知ってた?


 ふふ、じゃあ楽しんでね!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 今、私は電話がかかって来るのを待っている。

 非通知の電話。



 私の周りでは今変なおまじないが流行っている。

「幽霊が見えるおまじない」そして「呪いを移すおまじない」。


 前者は物好きが始めたもので、本当に見えるかどうかは……

 私はやっていないので分からない。


 ただ、多くの子がやったみたいで

 何が見えた、とか何処なら見れる、とここ数ヶ月話題になっている。


 ところがある日、おまじないをやった子は幽霊に呪われると言われ始めた。

 更にはおまじないをやった子でノイローゼになってしまった子がいるとの話が広がった。


 そして今、自分の呪いを他の人に移せるおまじないが流行っている。


 ルールは簡単、電話をかけその子が出ないまま留守番電話になったら

 一言「よろしくね」と呟くのみ。

 それで自分にかかっていた呪いは、電話をかけた相手に移る。



 誰もがスマホを持つこのご時世、ほとんどの人は自動で留守電サービスがついていて

 気付くと「よろしく」だけの留守番電話が大量に溜まっていて

 気の弱い子はショックでやはり心身を壊してしまった。


 だって、あなたなら呪いを移すと分かっている電話を誰にかける?

『別にどうなってもいいや』って人じゃない?


 これは、むしろ呪いを、悪意を一人に集めようとする新たな呪い

 蟲毒のような現代の呪いだった。



 私は、そのターゲットにされた。

 最初は悲しんだ。

 留守番電話サービスを切った。

 それでも電話は途切れない。


 目に見えない悪意に神経はすり減って行った。


 私は今、その悪意と戦っている。


 トゥルと着信音が流れ始めると同時に通話を押す。

 息を飲む声や、舌打ちが聞こえると笑ってしまう。

 後ろで「早く切りなよ」って声とかで対象も絞れる。


 私は、自分の中に悪意が降り積もって行くのを

 他人事のように感じながら見ている。



 もうすぐ、この身体は悪意で満たされて

 ワタシは私を離れる。



 さあ、みんなに素敵な呪いを返してあげなければ。

 電波に乗せて、あなたにお届けしましょう。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 ひゃ~怖いね、怖いね!

 スマホから突然呪いの言葉が届くとか!


 想像もしたくないねぇ~。

 それにしても人の悪意って形がないだけに怖いねぇ。


 きみは誰かの恨みを買っていたりしない?



 今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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