第17話 人形の影
いらっしゃいませー!
やあ、きみか、こんばんは。
そうだ、きみはファンタジーは好きかな?
ちなみに想像のお話しだからって本当に無いとは限らない
っていうのはきみなら分かるかな?
人形だって髪を伸ばしたり、泣いたり、動くんだもん
そりゃ、色々あるよねえ?
さあ、今宵はそんなちょっと不思議なお話しをどうぞ!
◇◆◇◆◇◆◇
ずっと大事にしていた置物が二つあった。
一つは母から貰った、母が若い頃にインドで買ったという
ダンシングシヴァと呼ばれるシヴァ神の木彫りの人形。
もう一つは叔父に貰ったなんだか不思議な雰囲気の人形。
どちらの人形も自室の棚の上に何気なく飾っていた。
その日まで正直特に気にしたこともなく、嗚呼あそこに置いてるよね
くらいの認識だった。
とある夜、ふいに目が覚めてトイレに行ったあと寝ようとしても
目がさえてしまって全く眠れそうになく
ただ、ぼ~っとベッドの中でごろごろしていた。
寝室の照明は間接照明にしていた。
ふとライトが当たっている人形に違和感がある。
人形の方を見てみても、特に異常は無さそうだった。
なんだったんだろうな?と思いつつどこを見るでもなくぼ~としていると
やっぱり視線の端で何かが動いている。
よくよく見ると、人形の影だけが動いていた。
はっ!? と思ったけど、何故か体が動かない。
というより、後から思えば動こうと言う気が何故か起きなかった。
影は、叔父に貰った方の人形が土下座をするように延々とぺこぺこしていて、
母に貰ったシヴァは六本の手を使って怒りを表していた。
何をそんな怒っているんだろうと思いつつ、気付いていたら寝ていた。
そんな日が三日続き、毎晩シヴァ神は怒っていた。
でも、人形の本体は全く動いていなかった。
なんでそんなに怒っているんだろうと思った瞬間
シヴァ神の顔が私を見た。
明らかに私に怒っている。
私は一体何をしてしまったんだろう?と不安になったまま、結局そのまま意識が飛んだ。
翌朝起きると、やはり人形は変わりなかった。
一週間後、土下座して謝っていた人形が割れた。
そして、シヴァ神の顔が厳しくなっているように見える。
この先、何が起きるのか私にはまだ分からない……。
◇◆◇◆◇◆◇
神様に怒られちゃうなんて……
ちょっと怖いよねえ。
謝っていた人形はなにしちゃったんだろうね?
怖いね~、怖いね~。
今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




