表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/19

成長の証

初めて白眉にボコボコにされてから

2ヶ月ほど経つ頃には2対1ではなく

一対一で訓練することになり

大きく成長を遂げていた

具体的に成長したところをあげると…


「伏竜、ほんと成長が早いな!もう、わしの攻撃を

避けれるようになったじゃねぇか」


「ほんとに何とか避けるだけなんだよ!」


今日の訓練が終わり息を切らしながら伏竜は

出せうる限りの声量で反論する。

そう、何を隠そう命からがら避けることは出来るが

いかんせん、反撃が全くできずにいた


「まぁ、あれじゃなお前は、少し動きが

オーバーな節があるんだよ。そのせいで反撃できず

わしの攻撃を許してしまっているんじゃ。」


「これより、動きを小さくしたら

枝で薄皮持ってかれますよ…」


「竜ちゃん、おつかれさま!」


今の反省点が理解し難く考えながら

座り込み息を整える伏竜の前に一心が

ひょっこりと顔をのぞかせる


「おい、一心。次はお前じゃぞ」


「ちょっと、今二人の会話パート

入るところだったじゃん!」


邪魔しないでよねと一心は声を

荒らげながらも戦闘態勢に入る。


「「…」」


二人の間に鋭い緊張が走ると同時に

白眉が動き、光のような速さの突きを繰り出す

しかし、一心はそれを大きく左に避け

その勢いを利用し、回し蹴りを白眉目がけて放つ。


((いける!))


回し蹴りを繰り出した本人である一心と

少し離れた場所から観戦する伏竜が同時に思ったが

白眉は、蹴りを少し後ろに下がって避け

空振った一心を、地面に沈めてしまった。


「なんで、これ避けられるの!」


大の字に倒れながら一心はじたばたと暴れる

突きを避けてから蹴りが白眉を捉えるまでに

1秒もかかっていないはずだった


「殺気じゃよ、どうやってわしを倒すのか

殺気で語ってしまってるんじゃ。」


そう言い大きく笑う白眉。

だが、内心では少し焦っていた。

もしも、伏竜が反撃をしてきたなら。

もしも、一心が殺気を消せるようになったのなら

自分に攻撃を当てていただろうと


(やれやれ、末恐ろしい子供たちじゃ

早くもこのわしに手が届きそうじゃないか)


しかし、二人の成長を何より喜び

楽しみにしているのもまた事実であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ