私の年末年始
私は年末年始が苦手だ。と、今年気がついた。
何が苦手なのかというと、クリスマス前から浮き足立つ街や人の雰囲気。年末になり「忘年会だ、うぇーい! お疲れ! 乾杯!」と盛り上がる人々、「来年はいい年にするぞ!」と妙に熱意を振り翳す人。
そういう方々が悪いとか鬱陶しいとかは思わない。ただ、気後れしてしまう。
それからテレビが延々と再放送や特番になること。CMでクリスマスまではケーキやチキンが神のように崇められていたのに、26日からは黒豆や餅が神のように崇めらること。手のひらを返したような変更に、イラッとしてしまう。せめて26日27日あたりはケーキやチキンに「クリスマスを盛り上げてくれてありがとう!」という感謝の期間を設けて欲しい。
スーパーでもクリスマスまではケーキやピザ、チキン等クリスマスを盛り上げるための商品を一押しするのに、26日からは餅や正月用食材が一番目立つところにくる。クリスマスや正月の期間だけ、それらをよいしょ! してその期間が終われば「はい、終了」とばかりにさっさと定位置に戻す。
「ちっ! 何だよ。都合のいいように扱いやがって!」
と、それらの食材達が悪態をついているような気がしてしまう。だから、もうちょっと、それからを労ってあげてほしい。
そんなこんなで、私は世の中の流れとノリについていけず、年末年始は心が落ち着かない日々を毎年送っている。
読んでいただき、ありがとうございました。