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1−3 悲しい末路

「やってくれましたね。」


「…。」


少女は来訪した母と、母と来訪し衛兵達に両手を縛り上げられた。

 白い肌に細い身体のラインに沿って身に着けている服装は所々に金の宝石が散りばめられており、派手な服装だった。


「あのものは今は回復に向かっていますがそれに至るまでは10日もかかりましたよ。」


キラリと金の宝石が鈍く光る。

妖艶に光る母の飾りが恐怖を倍増させた。

 違う、と伝えたかったが、声は出なかった。

 少女は生まれつき声が出なかったのだ。

そして両足も動かなかった。

 それが星族の長の娘として生まれたにも関わらず幽閉されるおおきな「問題」だった。


「お前は言いつけを守らず我々に邪魔をしましたね。」



「何故お前は「声」もでず「足」もろくに動かせないのか、良く、聞かせたつもりでしたけど。」


淡々と話す母の言葉に少女はコクンと頷いた。

だが次の言葉に少女は耳を疑った。


「どうやら、わからなかったようですね。明日の朝、処刑します。」




身体が固まった。


 処刑?


それは、死を、殺されるということなのか。



「それにお前にはろくに飯を与えていませんが何処かでこっそりと食べてたのですね。「隠れて食べていればいい」その生に対する奢りと傲慢さは極めて星族の危険です。」


「ッ゙!!」


少女は両手で持ち母の裾を掴んだ。

違う、食べてない、と。どうゆうわけか時分は食べなくてもいきていけてるのだと伝えたかった。

だが、


「言い訳は要りません。」


継母は右手に持つ扇子で少女の頬をバチン!と勢いよく叩いてその場から去ろうとした。

 続いて衛兵たちも皆母に揃ってその場を離れていく。


「明日の朝を持ってお前を殺します。お前の処刑は月族に頼むから我々は汚れる事はないから安心なさい。」






そういい母達は去っていった。

ぶたれた頬がとても痛かった。


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