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1−2 事件

ハッとすると、瞬間、耳からザァァとした音が入ってきた。


 気づくと自分は冷たい土の上に寝そべっていた。


 少しだけ視界が、霞んでおり、涙を少し出してることがわかった。

 遠くにある蓋のない窓を見ると雨が降っていることに気がつく。

 深い森に隠れ住む星族はここで生活を営んでいる。


 少女の父である長は幼い頃に無くなり巫女である母も流行り病で亡くなったという。旦那のいない母の妹が引き継いで星族の巫女件長として統治しているが、継母は自分を娘とは思っていないとはっきり告げられた。

 

 少女は重い頭をゆっくりと起こした。少女の髪は夢より真っ白で透き通っており、そして、夢の中以上にうんと長かった。

 それはこの部屋一体まで続いており、 数メートルも続く髪の毛達は、とても毛量が多かった。

 ようやく身体を起こすし、今日は何をしようかな、と考えていたとき、頭に強い衝撃が走った。


ーーズキン。

 「ーーー…!!」


 何かが落ち訳では無い。突然脳に痛みが生じた。


 あまりの痛さに少女は頭を覆う。



 頭の角がとてつもなく痛い。

 ズキンズキンと、痛む中、パリン!と中にあった壺が勝手に割れた。


パリン!パリン!と次々に中の陶器が割れ、バン!と壁に穴があく。


「ーーーーッ!」

止めたくても止められない。


いつも不定期に力が発動し、無意識に何かを壊してしまう。


次第に誰かの足音が聞こえてきた。


まさか。

  

 女が人のそのそと怯えて入ってきた。


 「きゃあ!ど、どうかお許しください!」



この屋敷の女中だった。どうやら「力」のせいで人を連れてきてしまったらしい。少女は頭の痛みとともになんとか力を制止しようとする。だが

 

「きゃ!」とした声とともにドタンと音がした。

 暗闇の中できっとコケたのだろう。


 

 起き上がった女は「あッ…。」と言いながら少女は女と目があった。


ピカ、っ!と、外から雷鳴が鳴った。そのごすぐにザァァと雨が降りだし、ピカ、とまた雷は光り周囲を一時的に明るくさせる。

 カタカタと女は身体を震わせた。

 

それは人と呼ぶにはあまりにも恐ろしく、そして惨憺たる姿をしていた。

 一面に広がる白い蔦のような髪の毛。

 抉り取る鋭い爪。

そして、こちらを中心に睨みたてる恐ろしい鋭い目つきをしたまさに怪物のような出で立ちに間違いなかった。


    

 ポタポタ、と、女の両手から何かが垂れてきた 


「え…。」


 女は自分の腕を見ると、自分の両手から大量の血が付着していた。

 


 「きゃあああああーーー!!」



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