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オレンジ

作者: nikoa

健忘症の月が橙の空に滲んだ

沈みかけの夕日に 子どもたちの笑い声が溶けた


あぁそうか

大人たちはきっと見ていた

当たり前のことだったのに


いつからか僕の目に映る世界は

こんなにも不安が浮かんでは消えた

「また明日」そうやって重ねた昨日が降り積もる

振り返ることを赦すように


陽の光が木の葉の隙間をすり抜けて

やわらかく降り注ぐ 瞼の裏で眩しさが溶けた


僕たちだっておんなじで 導かれるように生きてきた


泣き顔も笑顔も映す鏡が

真実を 右左 ごちゃ混ぜて笑った

「さよなら」を誤魔化して求めた明日も

立ち止まることなく 昨日に過ぎていく


いつからか僕の目に映る世界は

こんなにも不安が浮かんでは消えた

「また明日」そうやって重ねた昨日が降り積もる

振り返ることを赦すように


やわらかい木洩れ陽に抱かれた世界は

こんなにも優しさで満ち満ちていた

またいつか子どもたちの笑い声

そんな声 音色が 鳴り響けばいいな


そんな日が 光が 訪れたらいいな

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