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第0刈「魔法少女になりたいな」

 今日は日曜日。学校もお休みで部活動もしていないが、私は毎週朝早くに起きてテレビを付ける。日曜日の朝放送される、魔法少女アニメを観るためだ。このアニメシリーズは女児向けで、未だにこの歳で観ているのは私くらいだろう。中学生に上がった頃から、その魔法少女の話題が会話に出てこなくなった。みんなファッションとかお化粧とか、そういう話題ばかりするようになった。私もそういうものに全く興味がなかった訳ではなかったが、一瞬でかわいい衣装に着替えみんなを守る魔法少女へのあこがれのほうが強かった。

「はあ……今日もかわいいなあ……」

 思わずため息が出る。

 変身前も変身後もかわいいテレビの中の魔法少女。人助けの為に全力で頑張るその姿は理想そのものだ。それに比べて私は決して顔が整っているわけでもない。勉強は普通だし、スポーツは全くダメ。得意な事を聞かれてもすぐには思いつかない。だから私はいつも思うのだ

「私も魔法少女になりたああい!」


 次の日、月曜日の朝。私は昨日よりも遅く起き、急いで学校に行く支度をして家を飛び出た。このままでは遅刻してしまうかもしれない。そう思い私は近道をすることにした。道が狭く普段は服が汚れるので通らないが、今はそんな事気にしている余裕などない。

「最悪。なんでこんなとこ通らなきゃいけないのよ」

 私のせいか。そうセルフツッコミをしているうちに小さい踏切に出た。この踏切は遮断も警報機もないので、いつ電車が来るか分からない。この近道を通りたくないもう一つの理由だ。そんな踏切の真ん中に人が蹲っていた。

「大丈夫ですか?」

私は急いで近づいて声を掛けた。蹲っていた人は高齢の女性だった。線路に躓いてしまったらしい。そこでお婆さんを背負おうとしたが私にそんな力はなく、手を繋いで引っぱることにした。

「歩けますか?」

 私はゆっくり手を引きながら歩く。その時線路の奥の方から音が聞こえて来た。

「急いで!電車来ちゃいますよ!」

「私は大丈夫だから、お嬢ちゃんお先にお行きなさいな」

 そんな馬鹿な話があるか。私はお婆さんを背負おうとする。が、やはりそんな力はなく背負うことは出来ない。線路の奥から電車が見えてきた。私は力の限りお婆さんの手を引っ張り踏切の外に投げ出す。次の瞬間全身に衝撃が走った。

 ああ、これ死んだな。お婆さん投げちゃったな。助かったかな。最初で最後の人助け。魔法少女なはなれなかったけどこれで良かったよね。

 そんな事を感じる暇もなく意識は途切れた。

はじめまして。四尾連蓮です。読んでいただきありがとうございました。

昔から魔法少女モノと死神が好きでいつか書きたいなと思いこの作品を書くことに決めました。今まで物語などは書いたことがなくどのように書けばいいか悩みましたがここから自分のしたい形に仕上げていきたいです。

読み直して思ったのは少しシリアスになってしまってしまって当初の予定とはずれたかなと。

ギャグを書こうとしたのですがここからギャグにするのは少し難しい気もしますがギャグなる可能性が高いので悪しからず。

次があるかはわかりませんがあったらその時もお願いします。


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