買い物に行く
美咲視点のお話
今日の晩ご飯は何にしようかな?
僕は掃除をしながら夕飯のメニューを考えていた。
今夜はお仕事で遅くなるってみおちゃん言っていたし…。
あっ、そうだ。
みおちゃんの好物のハンバーグにしようかな♪
早速買い出しに行こう。
僕は掃除を終えると晩ご飯の買い出しをするためお財布とエコバックを手にしてスーパーに向かった。
△
「これとこれと後は…」
僕は夕飯の材料を次々とカゴへ入れていく。
そして僕のスーパーでの最大の試練『商品棚の一番上の商品』が待ち受けるのであった。
僕の身長は120くらい手を伸ばしても商品だな一番上の商品はギリギリ届かない。
よし!
僕は気合を入れて手を商品に伸ばす。
つま先立ちのようになりプルプルとふるえている。
だがそれでも商品を手にすることができない。
こうなったら、奥義ぴょんぴょん!
「できれば使いたくなかったんだがな」どこかの黒の人が言いそうなセリフを言いながらひたすらジャンプする。
ん〜全然届かない!低身長が恨めしい!
ぴょんぴょん
「あっ」
後ろから僕の頭を飛び越え誰かの手が伸び棚の商品をとる
振り向くと大学生くらいの男性が屈んで商品をこちらに差し出すようにしている
「お嬢ちゃんが欲しいのはこれかな?」
そう言ってこちらに話しかけてくる
いや、僕お嬢ちゃんじゃないけどね?
「あっ、はい。ありがとうございます。」
お礼言って商品を受け取る
「いいよいいよ、気にしないで
もしかして一人で買い物かな?偉いね」
僕を少女と間違っているせいかそんなことを言ってくる、しかもすごい笑顔。
「はい、そうです。」
小さな少女が一人でお使いに来ているのが微笑ましいのだろうか
もしかしてこのお兄さんにロリコンの気が?
「あっ急いでいるのでこれで失礼します、ありがとうございました」
僕は速やかにその場を離脱した。