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ロリコン探偵と恋する人魚姫  作者: 0(ナイ)
心臓探偵 のん
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心臓探偵 のん ⑩《完》

どーも、ヤッちんです!

今回は、ほとんど私の会話が有りませんでしたって?

(活躍も無い? 裏では色々やってたんですよ?)

でも客観的に見れば、この程度しか私はいつも話して無いのです。

つまり平常運転です。此処で記される事は、ほぼ私の心の声なので。

まあ、そんな事はどうでも良いですね?


世界初の心臓移植手術は、1967年12月3日、南アフリカのケープタウン市の外科医クリッシャン・バーナード博士により実施されました。

臓器移植が本格的に始まったのも1950年代からで、臓器移植自体がまだ100年も経っていません。

人類の歴史の中でも、まだ歴史の浅い分野ではあります。


そんな中、臓器移植にまつわる不思議な話は科学的には証明されていないものの、世界各地で発見されています。記憶転移などとか言うみたいですが、未だ真偽の論争は決着をみません。クレア・シルヴィアという移植を受けた人の体験談が最も有名な話で、本人が本も出してるみたいなので、興味ある人はぜひ読んでみて下さい。


今回はそういう事例の中でも、極めて稀有な例でした。もうこんな事は起きないかも知れません。

記憶転移というより、魂が心臓移植を介して他人の体に憑依するような事件でした。

おっと、過去形で語ってはいけませんね。1人はまだ現在進行形でした。


さて、そのもう1人ですがーー。


と、もう1人の事を話す前に、


あれから1ヶ月程が過ぎました。大体、凪さんの思惑通り進んでいます。

司法解剖とか現場検証とか色々難関が有るのですが、骨になるまですっかり焼けしまったので、国母の首の切断面とか晴人君の心臓が無いとか、バレていない様です。て言うか、まだ国母の存在まで行き着いてません。それくらいに燃えてしまったのです。


普通は火事でも焼死体は骨までは燃えないのですが、凪さんがロウソク効果というトリックを使ったのです。密封された酸素の薄い部屋でゆっくり遺体を焼いていくのです。服に火を点けると酸素が少ないので火は燃え上らず燻りながら、脂肪を燃料にまさにロウソクのように遺体を焼いていきます。そうすると不思議な事に、短時間で骨まですっかり焼いてしまうのです。


実際にそれを行ったのは、凪さんと六郎さんですが、家から出て来た六郎さんの様子から余程酷い惨状を見せられたのでしょう。人間不信の顔をして凪さんを見ていました。のんちゃんに何を聞かれても、虐待された野良犬みたいな目で、首を横に振るだけでした。


凪さんの筋書きは、

晴人君と鉢合わせした国母が晴人君を殺害したが、晴人君に抵抗され自分も重傷を負う。救急車も呼べる状況でなく国母も間もなく死亡。

締め切った部屋の中で、灯りのロウソクの火が2人の体に引火。

ロウソク効果で2人の遺体を焼き尽くした後にやって来た六郎さんが、部屋を開けた事で空気が急速に入りバックドラフトが起きてドリフのコント張りの爆発大炎上。

なので、あの場面の前に爆発が有りましたが割愛してます。

勿論、開けたのは凪さんです。六郎さんでは下手すりゃ死ぬので。

まあ、全然警察の捜査は進んでないので、今後はどう展開するか分かりませんが、


飴玉事件の被害者の方ですが、六郎さんの言ったように、加害者の姿は見てないそうです。とは言え、やはりそちらも犯人を探さなきゃならないのでーー。

ゴム手袋と飴玉の入った荷物(2階に置かれ燃え残っていたとした)は、証拠として押収されているので、頃合いを見て国母に濡れ衣作戦を実行に移すという事になるでしょう。

まあ、遺体がほとんど無く、国母の荷物には被害者のDNA付きの凶器も入っているので、筋書きはどうとでも描けそうです。


そんな感じです。


さて、それでこれから私達は、福島の海に向かいます。

現在進行形のもう1人と、その相棒さんと共にーー


と、


本題に入る前に、福島の海に行く事になった成り行きを説明する為に、

もう一度話を戻さなくてはなりません。面倒臭くてすいません。


実は先ほど偉そうに遺体は全部燃えたと言いましたが、やはり燃え残っていた部分が有り、それを凪さんが回収していました。

取りあえず、2人が晴人君のお祖母さんの家に居た事だけ確認出来れば良いので、遺骨は全部無い事が分からなければ、全部無くても構いません。そもそも残った遺体以外の燃えた骨は、原型をほとんど残していません。灰のようになっています。人の骨である事は分かると思いますが、DNA鑑定などは出来ないと思います。そうせざる得ませんでした。骨に残された刃物痕などから、死因や、どう遺体に手が加えられたかを、検死で知られてしまう恐れがあったからです。


それで、2人が居た事が分かるのか?と申しますと、

もし、遺骨からDNA鑑定で2人の存在を確認出来なくとも、駅や各所の防犯カメラ映像や、お祖母さん宅の側に乗り捨てられた自転車の指紋などから晴人君が来た事が分かるでしょうし。国母は荷物が有ります。それに、燃え残った畳や床には2人の血痕が残っているので、そこからDNAなり出て分かるでしょう。燃え残り方にも寄りますが、出血の量が分かれば生き死にの判別も出来るでしょう。


大事なのは、遺体の状況が分からない事と、畳や床の2人の血痕から、そこで2人が殺し合った事だけが伝われば良いのです。


凪さんの考えた筋書きを裏付ける状況証拠だけ有れば良いのです。


という事で、残った遺体は、凪さんが灰になるまで火葬して、国母の遺骨はその辺に捨てて、晴人君の遺骨だけ小瓶に入れてのんちゃんに渡しました。

良い人なんだか、血も涙も無いんだか、良く分かりません。


それを、これからのんちゃんの提案で、福島の海に散骨しに行くのです。

まあ別に、私達が付いていく必要も無いんですが、成り行きってヤツです。


散骨場所である福島第一原子力発電所が遠くに見える小さな海岸に着きました。

此処は勿論、帰還困難地域ではありません。

昔に晴人君が来た福島の海でも無いでしょう。のんちゃんが詳しい場所までは聞いてないし、そもそも此処は浪江町でも無いからです。



「いやあ、いい天気だね!」

と車を降りて伸びをするのんちゃんに引き換え

「……。」

と複雑な顔の六郎さん、未だに人(刑事)の道を踏み外した事を後悔しているらしいです。


休日の小さな港は、原発事故の所為だろうか、人気はまるで無い。避難指示区域に定められた場所では無いが、風評被害などからは逃れられないのだろう。それとも漁の時間で無いからだろうか? 良く分からないが、とにかく人の気配はまるで無い。


「お前また罪を重ねたな? この散骨無許可だろ?」

凪さんが六郎さんに耳打ちする。

当然、そうだろう。誰の骨か何て言えないんだから。分かってる癖に、意地悪だ。

そもそも、無許可の火葬もダメだし、つか一連の凪さんの行為は全て違法なのに。

「……。」

六郎さんは反論もせず苦虫を噛んだような顔で、黙秘権を行使する。

凪さんに良いカモにされそうで、心が痛い。


のんちゃんは、小さな防波堤の先端まで行き、晴人君と最後のお別れをしている。

2人だけで、色々最後に語らう事もあるのだろう。

私達はその小さな後ろ姿を、離れた所から見詰めた。


「どうやって、ドナー情報を?」

六郎さんがやっと口を開く。

「病院のパソコンをハッキングした」

凪さんは悪びれる事もなく、さらっと刑事に違法行為をカミングアウト。

「あなたが?」

「いや、」

やったのは節丸さんである。こいつも刑事だ!

「あなたは、なんなんですか? 悪いけど、調べさせて貰ったけどーー」

「何か分かったか?」

「……いえ」

「ああそう」

「ああそうって!」

「ーーお前は、もうあの子を巻き込むなよ?」

凪さんは言った。

「……。」

「当然、刑事でも無いし。駿草の意識は宿しているものの、それ以外は特別な能力がある訳でもない子供だ。それに、お前が踏み出した道に、あの子を道連れにする訳にもいかんだろう」

「分かってますよ!」


のんちゃんは名残惜しそうに、暫く小瓶を胸に何か語り掛けて居たが、暫くして小瓶の蓋を開けて晴人君の遺骨を海に蒔いた。僅かな遺骨は北風に乗り、遠く南へ飛んで行った。

もう彼が苦しむ事も無いだろう。安らかに眠って欲しい。


帰って来たのんちゃんに、

六郎さんが

「お別れは済んだかい?」

と言葉を掛ける。

「うん」

「お嬢ちゃん、もう探偵ごっこは辞めな。今回みたいな辛い目にも遭うし、命に関わるような危険な目に遭う事だってある」

凪さんは言う。

「はい」

と答えたのんちゃんを、複雑な顔で六郎さんは見るが

「……。」

何も言わなかった。

が、

「私、天才美少女女子高生探偵は辞めて、いっぱい勉強して刑事になります! 天才美少女女子高生探偵から、美人敏腕刑事になります!」

のんちゃんは明るい声で言った。

「……はぁ?」

と面喰らったような顔で言う凪さん。

そんな、凪さんにのんちゃんは言う。

「きっと、私がもっと賢くて先生の言葉をキチンと理解出来て、先生が何でも話してくれる位大人なら、晴人を救えたかもしれない。全部中途半端だった。晴人を救えなかった分、他の困ってる人を救いたいんだ! 晴人の夢を私が継ぎたい!!」

なるほど、のんちゃんが妙に明るいのは、空元気ではなく、吹っ切れて目標を見つけたからか。

「え?」

と、凪さんはそんな感じだが

「ーーのんちゃんっ!?」

六郎さんは、なぜか感極まり、のんちゃんの手をギュッと握る。

その目には光る物が。

「えっ!? 何? 六郎さん」

と温度差があるのんちゃん。

「……駿草は何て言ってるんだ?」呆れたように凪さんは言う。

「まだ、訊いてない。ーーどうかな? 先生?」

と暫く聞き耳を立てるような素振りをし

「やれるだけ、やってみなさいって」

「まあ、お嬢ちゃんバカそうだからな。無理だと駿草も思ったんだろう。やるだけやれば、諦めると」

「なんだってっ!」

のんちゃんはキィッ! と凪さん睨む。

「……あの?」

私はふと気になる事があって訊く。

「何? ヤッちん」

のんちゃんとは、この1ヶ月の間に何回か会っているので自己紹介は不要だが、のんちゃんは殊の外フレンドリーである。一応、私の方が年上(自称高卒18歳)なのに、子供扱いだ。まあ良いけど。

「駿草さんとは、どんな感じで話しているんですか?」

「え?」

「お互いに考えてる事が全部分かるんですか?」

「うーん。そう言えばーー」

どうやら、あまりそういう事を意識してコミュケーションをして無かったようだ。

「普通」

のんちゃんは、さらっと言った。

「普通?」

「そう。私とヤッちんが話す時みたいに。考えて、先生に語り掛ける。ただ頭の中でで、声に出さないだけ? テレパシーみたいな? 先生が考えてる事は分からないよ。多分、先生も分からない。ん? 何先生。ーーーーー。なんか、先生が言うには、脳の使う場所が違うからじゃ無いかとか、何とかってーー??」

「なるほど」

コミュケーションする時は、脳の言語野を使い、そこ以外(記憶や思考)は共有してないのかな? ややこしい。 脳科学はそんなに詳しく無いから、良くは分からないけど。


六郎さんは今は単純にのんちゃんの決意を喜んでいるけど、

まあ、実際にのんちゃんが本当に刑事に成るとなれば、六郎さんも色々考えなきゃならないだろうな。


凪さんは、そんな六郎さんに言った。

「六郎、お前喜んでるけど、お嬢ちゃんとお前の行く道はもう違うんだぜ? お前は全部背負ったんだからな。お前が行くのは、俺の行く道だーー」

「……。」

凪さんは相変わらず嫌な人だ。

「お嬢ちゃんだって、知らないよ? 捜査中に悪い奴らに捕まって、超エッチな事とかされて、拷問されて、最後は見せしめにバラバラにされて高速道路に投げ捨てられたりするかも知れないよ?」

それはいったい、どこのメキシコだ。

本当に凪さんは嫌な人だ。

「そんな事に、ならないやいっ! 私は超優秀な美人敏腕刑事になるんだから!!」

「そうだ! のんちゃんは俺が守る!!」

「それには、不法な暴力を超える、超暴力がいる。やはり、六郎は駿草コースじゃなく、こっち枠だな。血で汚れた手を、血で洗うような人生を歩め。ダーティー六郎」


※ダーティー六郎。映画、ダーティーハリーから来てると思われる。クリントイーストウッド演じるハリーキャラハンは、過度な正義感を持つはみ出し者刑事だ。とにかく悪者はぶっ殺す。そんな事から、ハリーキャラハンのような精神構造を持ってしまった警官を、ダーティーハリー症候群などと言う事がある。


「……本当に嫌な事を言う」

六郎さんは溜息を吐くように言った。


帰宅するとーー、


「まだ1週間じゃないですか? 本当に出て行くんですか?」


士鶴さんが急に、今から出て行くと切り出した。

最近、高城さんに頼まれた飴玉殺人の模倣犯(晴人君)を追っていて、放置プレーし過ぎたからだろうか?


「旦さんらが忙しゅうしとる間に、戸川さんへの家の明け渡し(※箱男事件参照)も済んだんやけど、今回の件で銀太が色々思う所が有るらしくてなぁ。もう少し、涙牙を使いこなせるようになる為に修行に出るんやと。その付き合いや。あいつはコッチの事(霊能力関係)は全然知らんからな」

「ほお、寂しくなるな」

「せやろ?」

「社交辞令だ」

「なんやねん。つれないのぉ旦那は。ーー人間喰ってるんやろ?」

と、唐突に士鶴さんは言った。

「……。」

「……お前」

私達は固まる。

「下にあるのは遺体やろ? まあ、そっちから見れば食糧かーー」

「見たのか?」

「他は見んな言われとったから、見てへんわ。ゴッツイ鍵掛っとるし。でも、ワシ霊能者やから、一々見て確認せんでも霊が教えてくれんねん。まあ、喰っとるのはどうしようも無い連中みたいやけど。この辺、悪霊塗れやで! 旦那らの力が強過ぎて、何処かに行こうにも此処に縛られとる。ーー箱男の話を聞いた時から、何と無く分っとった。八百比丘尼伝説も色々あるからな。人魚が人を喰うって伝説も有名や。銀太や合歓子ちゃん居たから、あの時は言い出せへんかったが、此処へ来て確信した」

「お前、それを確認する為に此処へ? ……で、どうする?」

「どうするって? 逆に訊きたいわ。秘密を知ったワイをどうすんねん?」

「お前をどうもしねえよ。俺達がどうにかなるんだよ」

「どうにかって? 何や」

「そうだな。此処から消えるだけだ。2人で他に行く」

「行く必要なんてあらへん。ワイは何も言わんし、せん。人間が豚や牛を喰うのと変わらん。ワイはあんたら、いや旦那と然程変わらへん。銀太と仕事をし出す前までは、自分の力を過信し人に言えんような仕事も受けとった。責める気はない。ただ、銀太にだけはバレるなや。あいつは潔癖な所があるからな」

「分かった」

「ヤッちん、1つ訊きたい事がある?」

「……なんですか?」

「ヤッちんには、ワイはどう見えとるん?」

「士鶴さんは、士鶴さんです。凪さんが凪さんであるように。ーー私は人間に育てられました。自分でも途中までは人間だと思っていました。人間を食べるのは私だけで、凪さんは食べません。普通の人間と食は一緒です」


士鶴さんは多分、私から見て人間がどう見えるかが気になったんだろう。

私は1度だって人間を食べ物だと思った事は無い。


「そか。ヤッちんは優しいな、こんな状況でも旦那だけは庇うなんて」

「ーーいや、別に私は事実を言ったまでです」

「ええ、ええ。でも、なら辛いやろうな? ヤッちんはエエ子やさかい。人間喰わんでも生きて行けるようになったらええな」

「……はい」

こんな風に、人喰いの化け物の私に気を使える士鶴さんも十分優しい。


そんな優しい士鶴さんに、私は嘘を言った。

多分、私は人間を食べなくとも生きてはいけるのだ。凪さんに出会うまで、今まで数百年単位で、食人を止めていたし。

でも、私はなぜかその事を凪さんに言い出せないまま此処まで来てしまった。


「ーーあと、凪の旦那。旦那が桁違い強いのは確かやけど、松山みたいな別の世界と繋がる扉を作れるようなタイプでは、不死身の力も意味が無くなる。向こうの世界に送って、扉を閉じてしまえば良い。松山と似た力はワイも持ってる。つまり、異世界と繋がる力ってのは、簡単な力や無いが、扉の開け閉めだけなら、ある程度の能力者に取ってはそれ程難しい芸当や無い。自分の力を過信して、油断はしたらダメやで」

「……分かった。気を付ける」


ーーその後直ぐ、バイクで迎えに来た波久礼さんと共に、士鶴さんは去って言った。


翌日、久し振りに凪さんと夕食の買い物に行った。

別にいつも通りの他愛無い買い物だ。

昔は凪さんが私をさらった奴らを警戒して付いて来たけど、最近は1人で来ていた。


士鶴さんにバレてしまった事を、凪さんなりに気にしていて、私に気を使って居るのだろう。ただ、どうして良いか分からず、付いて来るだけという感じだ。叱られた後の子供のように。

凪さんは妙に明るくなったり、口数が増えたりなんてしないが、全く昨日の事に触れ無い事が、逆に、凄く気にしているのだと分かる。何か私から言い出したいが、それも適切な言葉は浮かばない。多分、口を開いても、全く関係無い暴投のようなセリフしか出無いだろう。

こんな状態で着いて来られると、こっちも変な気を使い面倒だな。ーー嬉しいけど。


変な空気をまとったままの買い物が終わり、事務所に帰ると、事務所がメチャクチャに荒らされていた。

2人の間に流れる変な空気を吹き飛ばすには、やり過ぎサプライズ!


「なんだよ!こりゃあ!!」

とキレていた凪さんだが


事務所の壁に大きく赤文字で書かれた


『八川勝美が帰って来たぞ!!』


という落書きを見て顔色が変わる。


「……ッ!?」


勿論、凪さんは青くなんてなったりしない。静かに、でもピリピリと肌に感じるくらい激昂し、部屋から凄いスピードで飛び出して行った。


私は急いで地下駐車場に向かう。

地下の死体のある冷凍庫は無事だった。鍵は閉まったままだ。バレては居ない。

一応だが、ほっと胸を撫で下ろす。


それにしても、一体八川勝美って誰なんだろう?

その人が、事務所を荒らしたのか……!?

名前に心当たりは無いが、恨まれる心当たりは沢山ある……。


ーーああ。

私は、新たな問題の予感に頭を抱える。








ーー心臓探偵 のん 完




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