9話 街へ
ガタッ・・・ガタッ・・・
「ん・・・ふぁぁ」
目が覚めて大きなあくびをする。
「あっ起きた」
馬車に乗ってどこに行くんだろうか。
っていうか背中が痛い・・・
「寝かす所雑過ぎな?
全く・・・何処だよここは」
「ああ、ここ?
今は馬車の中だ。そんで、今はある街に向かってる途中なう。
」
『なうwww』『なう?』
『馬車と言えば、何故か王家の馬車が襲われるのってあるよな』『←それな』
王家って・・・まあそれはよくあるパターンだけど。
数分後、
「ここだ」
目的地に着いたようだ。
城壁があるぞ?
斉藤は馬車の運転手に銀貨1枚を渡した。
「おめぇお金なんて持ってたんか?」
「金無かったら馬車に乗ってねぇよ」
「ま、そりゃそうか」
運転手に礼を言い、斉藤について行く。
少し歩くと、城門まで来た。
「通行証は?」
「えーっと、はい」
と、斉藤は金色に輝くカードを差し出した。
それを門番が取り出したところを見た瞬間に目を丸くした。
「ゴールド!?」
驚きながらもそれを受け取ると、また驚いた。
「勇者ぁ!?・・・あ、お通り下さい」
斉藤は門をくぐると、振り向いて、
「その女みたいな奴は僕の友達だから安心してください。あとそいつの通行証作ってやってちょうだい?」
門番は少し反応が遅れて指示を出した。
数分後、「こいつ女じゃねぇ!」とか「ゾンビ?何だそれ」とか言われたけどまあとりあえず通行証は取得出来た。
建物の外にいる斉藤に声をかけると、
「おっ来た。意外と長かったな」
「あー、それ?
こいつ女じゃねぇ!とか言われたりゾンビ知らなかったりでもう大変よ」
そう返すと、
「あー、そうだな。この世界にゾンビは殆ど居ないからなぁ」
異世界って言ったらゾンビとかスライムとかゴブリンとかいるものと思ってたわ。
あ、いや、スライムとゴブリンに関しては多分居るだろうけどな。
「おい斉藤。話変わるけどさ、スライムはやっぱり最弱モンスターなのか?それともまさか最強?」
最強はあまり聞かないけど有り得ない訳じゃない。
「スライムか・・・。まあ総合的には真ん中位じゃないか?
まあ、とんでもなく強い奴もいればいつも虫の息な奴も居る」
「まあそんな感じか」
数分後、
「次はここだ」
と連れて来られたのは街中でも、目立つ大きな建物。
「ここは?」
『何ここ』『ギルド的な所か?』
謎のコメもこう言ってるぞ。
っていうかほんとにこれなんだろう。
「ここは冒険者ギルドだ。
ここで冒険者登録をする」
「分かった。
でも、看板とか見た感じ俺文字読めんぞ?」
見たことの無い、形容しがたい形の文字らしきものがここまでの道のりで見かけた看板に書いてあった。
「そこら辺は大丈夫だ。俺が読めるし。
それに、文字が読めん奴なんて普通に居るらしいからな」
ドアを開けると、活気のある酒場がそこにはあった。
ここまで読んで下さってありがとうございます。次回もお楽しみに