8話 日本、死からの帰還
事故が起きて数分後、警察と救急車が来ていた。
一帯が野次馬で溢れかえる。
「下がって下さい!!下がって下さい!!」
それから少しして、被害者の親が来た。
「どうして蛍が・・・」
被害者の母親である。
彼の名は柊木蛍。
彼の残った魂は今、天界にある。
そして、異世界へと行った。
しかし、彼の魂の肉片はまだその肉体に散らばっていた。
同時期、異世界。
(称号・神殺しを習得しました。)
(スキル・並列思考永久増殖及び並列思考の可視化を習得しました。)
という声がさっきの女神の時の様に聞こえる。
すると、「決死の体当たりにより神死亡www」とか、「www」やら「もwうw死wんwだwwwww」の文字が自分の周りに現れる。
数分後・・・
「ステータス!!!」
お、おう。出た。ステータス。適当に言ったのに。 しかもあの幻覚がやかましい。
これでいいのか。
いいんじゃないかな。自問自答する
そこに現れた透明の板に書いてある2つのスキルに目がいく。
[インテリジェンス]
知性up。賢者とも呼ばれる。
へーすげぇ。
[神殺し]
並列思考永久増殖及び並列思考の可視化と同期。
見えているこの文字か。
・
・
・
日本。
蛍の魂の肉片もこのスキルの影響を受けていた。
あれ?俺死んだんじゃ無かったか?
意識を取り戻した瞬間、未知の・・・いや恐らく異世界の俺の記憶がなだれ込んで来た。
ああ、そういう事か。
それでもこの状況は焦る。
(肉体の死亡を確認。肉体を魔力・聖力・神力で再構築します。)
なんだ・・・何が起こったんだ。
そこで、やっと体が動く事に気づき、ゆっくりと目を開ける。
それと同時にやかましい甲高い機械音が聞こえた。
それとこの場所は・・・
「病院?」
と、聴こえない様な声で呟き、ふと俺の上を見ると、心拍を表す心電図が甲高く鳴っていた。
「?」
驚きで声が出ない。
この心電図のピーーーーーーーと言う音は心臓が停止した時の音と聞いたことがある。
なのに何故こんなに意識がはっきりして居るんだ。
さっきの声のせいか?
「どう言う事だ・・・」
と声を出すと、その場にいた全員が固まった。
医者が真っ先に疑ったのは機械の不具合。
「その心電計壊れてないよな?」
「はい、新品なので大丈夫だと思います」
1人、医者が駆け寄って来て、
「聞こえていたら瞬きを2回して下さい」
と近くで言われて素直に瞬きを2回する。
「良かった。生きて・・・る?」
自分の言ったことに反応して安堵しても尚なり続ける心電図に自分の判断が分からなくなっている様だった。
「喋れますか?」
と医者が俺に問い掛ける。
とりあえず喋れるので、
「あ、はい」
「動ける?」
指の先やら膝やら動かして見たものの、動かない場所は多分無い。
「はい、動けます」
心電計が壊れているという風に判断した医者は心電計を外し、直接脈拍を測り、それでも脈が無い事実を確かめた。
そして、色々な検査をして、5分後・・・。
数日で退院出来ると突然聞かされ、何故かと聞いても分からないので、諦めて従う事にした。
退院の日 。
「蛍君、退院おめでとう」
と、医者から言われて追い出される様に退院した。
「あ、ありがとうございます?」
急いで家に帰り、自分の部屋に篭った。
異世界の俺の知識の中にあるスキルとやらはこの世界でも使えるのだろうか。
あ、学校行こうかな。
ここまで読んで下さってありがとうございました。