表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブランチオブ・ポテンシャル  作者: αラッブ
3/26

3話 出会い

今回は短めです。

 もう一回こっちの世界に来て数十分後、2人の人に会った。名はドッツェと言うらしい。畜生、男かよ。

 1クラスに1人は居る皆まとめる陽キャみたいな顔の爽やかイケメンと、もう片方は名乗らなかったが、コッチは自分勝手なお嬢様といった感じの娘だ。

 二人とも何か心配そうな表情をしていた。

 爽やかイケメン君が話しかけて来た。

「ねえ君、ここで何があったか分かるかい?」

 ここであったこと?

「あ、ああ。俺には分からない。それはこっちが聞きたいぐらいだ」

 人と話すなんて久しぶりで緊張した。

 お嬢様(?)が口を開いた。

「な、なら、何故ここに居るのよ?ここに居るなら何があったか分かる筈でしょ?」

 そういやそうか。

 普通に考えたらそうだ。

 この場合、嘘でもいいから何か話すべきか、それとも、今ここに来た。ここに転生してきたと、だから分からないと、正直に言うべきか・・・。

 少し考えて俺は後者を選んだ。

「ああ、俺は今ここに飛ばされたみたいなんだ。だからここに来る前の事は分からないよ」

「そうか。ありがとう、大変だったね。実は僕、この先にある王国の貴族なんだ。ある国に視察に行っていてそこから帰ってきた所なんだ」

「それは凄いな。貴族か・・・」

「って言っても下級貴族の王国騎士団の下っ端なんだけどね」

 下っ端貴族が視察に行くのか?この世界は。

 まあ別に俺には関係のない事だけどな。

 このドッツェという下っ端貴族君からこの世界の情報を聞いた。この男が居た王国が何かが原因で滅んでしまったらしい。

 俺が情報を聞くだけでは不公平だということで俺の世界のことを話した。

「紹介し忘れていたね。この子は・・・。

 さっき言った王国で、僕の探した限りで唯一の生き残りだ。

 今・・・と言っても、今はもうないけど今の国王の前の国王、つまり前国王。最後の王の父。その人が孫娘を1人、地下に放り込んだ。

 その噂が本当なら、この子が最後の王の子供だ」

「そうなのか?」

 その王の娘と紹介された子に尋ねる。

「・・・。(コクリ)」

 頭をゆっくりと縦に振る。

「その王国に案内してくれるか?」

 その王国に行かなければならない、行かなければ後で後悔すると何故かそう思った。

「誰かが俺に来いと言っている・・・気がするんだ」

 と、かっこつけながら言った。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ