~彼女の決意~
どうも。
夜鳥 澪です。
これから皆さんが読む~彼女の決意~は、文字どおり魔王様が…
まあ、読めば解りますよね?www
さて、前振りはここまで。
どうぞ、最後まで楽しんでください。
勇者から開放されて半年―――。
私は、魔王と成り帰ってきた。久しぶりの人々の暮らしを見て思った。
勇者はやはりいらない―――と。
彼は民を思っていない。私が彼から離れた後の王都は悲惨だったと聞いていたが―――まさかここまでとは思っても見なかった。私の父、先代魔王を倒したくせに。彼は、私を探し続けている。民たちは一日暮らすのにやっとの思いでいる。今もなお、民のために働くのではなく、私を探し続ける愚かな者に父は…お父様は。
彼に殺されたなんて信じたくない。半年たった今でも、私は受け止められていない。
彼には会いたくもない。他のパーティのメンバーには別に会っても構わないが、彼だけは……彼だけは許せない。どうしても。
―――だけど、民たちが苦しむのを見たくない。
私はそこで決意した。
彼に会おう。会って一発…いいや、百発殴ってやろう。
彼の目を覚まさせてやろう―――と。
<二日後>
彼に”西の砦で待っている”とメッセージを送った。
これで彼は、飛びついてくるだろう。
「さあ、魔族たちよ。勇者が私たちのいる、ここ。西の砦に向かってきている。先代の仇、そして民たちの声を届けてやろうじゃないか。これは元巫女の私の使命でもある。さあ、戦の準備だ!」
これから、私の物語り…いや。
―――私と彼の物語が始まる。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうでしたか?
勇者が悪者という奇妙な展開となりましたが。
貴方は、どちらに共感しているのでしょうか?
勇者?
それとも
魔王?
これからは、また楽しい展開と成っていくのでしょうかね?ww
連載中の「この世界は狂っている。」も読んで頂けると幸いです。