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平和な日?
今日は、敵もこなかったし、仕事も対談とかはなくて、平和で楽しい一日だった。
ふと、カーテンを開けてみた。
────ああ、今日は満月か────
いつもより、月が大きいような気がする…綺麗だ。
後ろから、ノックの音が聞こえた。きっと琉加だ。
ドアを開けて、琉加を部屋に入れる。
「ねえ、琉加。満月が綺麗だよ」
「ああ、本当だ。…それに、普段よりも月が近い」
窓を開けて、ベランダにでた。
雲ひとつない空。月も星もよく見える。
「あ、流れ星!」
「え?どこ?」
「ほら、今、こっち!」
きっとみんなも、この空を見ているんだろう。蕾架は星が好きだから、喜んでいるだろう。
こんな日が続けばいいのにな。闘いなんて、無くなればいいのに。
大好きな人達と、毎日一緒にいられる。隣には、常に琉加がいる。
それだけでも、きっと私は幸せなんだろう。
笑みが、こぼれる。
ああ、幸せだ。
誰も、気づいていなかった。琉加も、玲香も。
気づいていたのは、空良と蕾架だけ。