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六人の女王  作者: 初終
一章 プロローグ
4/25

女王達の朝(三)

「はあっ、は、はぁ…」

足音の主はルカだった。息を切らしている辺り、相当焦ったんだろう、部屋に私がいなくて。

「よかった、玲香(レイカ)いた…」


玲香ってのは、私の名前。


そのあとに続いて、仙も起きてきた。


今日は平和な日になりそうだ、なんて思った私が馬鹿だった。

それぞれの部屋に行くために必ず通る階段がある。そこから、何か重いものが落ちたような音がした。

少し恥ずかしそうにしながら、蕾架(ライカ)が起きてきた。

少しからかい気味に、水漓が訊ねる。

「蕾架、もしかして階段から落ちた?」

恥ずかしさで赤かった頬がさらに赤くなった。まあ、蕾架は寝ぼけているときはよくあることなんだけど。

蕾架の後ろから、笑いを堪えきれていない空良(ソラ)が現れた。

蕾架と空良は十五歳で、蕾架はグレーの髪をミディアムカットにしている。空良は髪も肌も真っ白で、顔立ちは女の子みたいだけど言ったら怒る。

空良は男にしては長めの髪で、よく後ろ髪の上部だけを結んでいる。蕾架は空良に貰った、青いヘアピンをいつもしている。この青は、空良の目の色と同じ色。

私もかなりのロングヘアだけど、ルカは少しうねった癖っ毛を胸のあたりまで伸ばしてて、後ろで結んでいることがほとんどだ。

あと四人、起きてくるとみんなで朝ごはんが食べられる。

今日は、平和でありますように。こっそりと、日が出始めた東の空に願ってみた。

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