女王と騎士
この世界は、六人の女王によって均衡を保っている…
六人の女王は、世界の理に認められた「唯一無二の存在」
しかし、女王と言えども命は永遠ではない
寿命はおよそ八百年、通常ならば寿命と共に女王は「代替わり」をする
母から娘へと継承される女王の「能力」それは
世界を統べるための能力
女王となるには、世界の理に認められ、前女王に認められる必要がある
六人の女王には、それぞれの役割がある
「火の女王」光と熱を操る女王
「水の女王」世界の流れ、液体の流れを操る女王
「風の女王」姿の見えない風の動きを操る女王
「土の女王」全ての植物を操る女王
「気の女王」世を見通し、能力を与える力のある女王
「総統の女王」一番能力が高く、世界を統べ、守る女王
そして、女王それぞれに、「騎士」がいる
生涯をかけて女王を守り抜くことを誓い、世界最高峰の強さを誇り、女王を愛し女王に愛された男達
この者達がいなければ、世界は壊れる
それほどまでの強い能力は平常時「抑制」のために使われ、真価は発揮されていない
女王と騎士の能力の真価は、「世界の再創造」にある
そして、女王は「国」を創った。世界一の繁栄と歴史を持つ、その国は「望桜」
望桜は六千年以上の歴史を持ち、代々「総統の女王」が王を務め、現在の女王でちょうど百六十代目となる。
そして、百六十代目の「六人の女王」は、歴代で最も「闘い」に身を投じた女王達だった。