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異世界「ジーミア」

 「ジーミア」、それは我々人類には観測できない場所に存在し、地球とは似ているようで似ていない、遠いようで近い存在の世界である。そこには、人間と同じ姿をしたクロム族と人間に似た姿をしたエルフ族が、生体エネルギー「バイオール」を操り、ともに共存・対立し暮らしている。ジーミアにはいくつもの国があり、その多くがクロム族が暮らす国「ダークオン」、数は少ないがクロム族とエルフ族が助け合い共に暮らす「コーエン」、そして、クロム族の侵略により1つの国を残し滅んだエルフの国「ステイカ」である。


 アドミア暦1194年、エルフの国「フェイリル」の王ビーク・ロワは、悪しきクロム族を亡ぼすため、同盟国であるダークオンの「ガー・ラン」、クロム族による「エルフ狩り」をよく思わないコーエンの「フィル・ラブン」、フェイリルと友好関係にあるダークオンの「ギル・ムーン」「バー・ミンガム」の4カ国と「ハクバラ同盟」を組んだ。ハクバラ同盟に危機感を覚えた3カ国、ダークオンの「ゼ―・ガン」「ザム・バーク」「バム・バラン」は「ゼザバ連合」を組み対抗した。


 アドミア暦1195年プス14日、フェイリルの王ビーク・ロワは、「リーツ」により異世界から戦士を召喚するのであった。


 ジーミアの夜、光の柱が、空よりフェイリルの地に降り立った。それは、エルフ族がリーツによって戦士を召喚した際に発生するオーラの残光である。ジーミア、それは人類には観測できない場所に存在する異世界。その地に、日本人の「加賀巳 ユウヤ (カガミ ユウヤ)」、アメリカ人の「トール・マックス」、同じくアメリカ人の「ジョナサン・ウイング」は召喚された。彼らはまだ知らない、ジーミアという異世界を、エルフ族とクロム族の戦いを、自分自身の運命を・・・


~翌日~


 ユウヤら3人は、馬車に乗られフェイリル城へ運ばれていた。彼らは今、地球では聞いたことがないような生き物の声、まるで巨人が歩いているかのような地響き、それらが響き渡るエルフの森の中にいる。しばらくすると、永遠と続いていた森の風景が終わり、石畳で作られた要塞のような城が姿を見せた。


加賀巳 ユウヤ

「まるで中世だな」


トール・マックス

「そうだな。あんな立派な城、写真でしか見たことがないぞ。」


加賀巳 ユウヤ

「見た感じ地球と似ているようだが、聞いたことがない鳴き声に巨大な生物が歩いているような地響き、本当に異世界へ連れてこられたんだな。」


トール・マックス

「この馬車を引っ張てる奴だって、ぱっと見は何の変哲もない黒い馬だが、改めてよく見ると異様にでかい。」

「よく見たら角が生えている…まさか、あの伝説のユニコーンか?」


加賀巳 ユウヤ

「…」


トール・マックス

「うん?なんだチャイニーズ、俺の顔なんか見て、何かついてるか。」


加賀巳 ユウヤ

「オレは日本人だ。」


 ユウヤは不満そうに答えた。トールはその反応を見て、声を出して笑った。


トール・マックス

「ハッハッハ、これはすまない。それでどうした俺の顔を見て。」


加賀巳 ユウヤ

「外国人なのに、日本語が上手だなって。」


トール・マックス

「日本語?俺は今、英語で話してるぜ?お前だって、英語で俺に話しかけているだろ?」


加賀巳 ユウヤ

「いや、日本語だけど。」


トール・マックス

「?」


ジョナサン・ウイング

「どうやらジーミアでは、言葉とは別にテレパシーで会話が出来るようだな。」


加賀巳 ユウヤ

「テレパシ-?」


トール・マックス

「テレパシーてあの、頭で思ったことが言葉にしなくてもても伝わる奴か?」


ジョナサン・ウイング

「そうだ。それなら、この世界の住民であるエルフ族とやらの言葉が理解できたのも説明がつく。」


加賀巳 ユウヤ

「確かにそうだな。」


トール・マックス

「それなら納得だな。」




トール・マックス

「今更だが、お前らの名前はなんていうんだ?」


加賀巳 ユウヤ

「そういえば言ってなかったな。」


ジョナサン・ウイング

「私から名乗ろう。」

「ジョナサン・ウイング、ウイングと呼んでくれ。」


加賀巳 ユウヤ

「加賀巳 ユウヤ。」


トール・マックス

「オレはトール・マックス」

「これからよろしくな、ジャップ。」


 ユウヤは、握手を求めたトールの手を払った。


トール・マックス

「やるかぁジャップ!!」


 ユウヤとトールは、互いに立ち上がり掴みかかろうとした。


エルフ族の兵士

「貴様ら、大人しくせんか!!」


 馬を操るエルフ族の兵士が、声を荒げた。


トール・マックス

「…運が良かったな、ジャップ。」


加賀巳 ユウヤ

「そのまま返すよ。」


そうこうしていると、フェイリル城に到着した。


 着くなり、ユウヤたちは城の中に案内された。フェイリル城の中は、立派な外観とは真逆で装飾などはほとんどなく地味な印象を受けた。しばらく城内を案内され、玉座の間に着いた。玉座には、身長が2m以上はある大柄な男が座っており、横には側近なのか灰青色の髪をした中性的な顔立ちの人物が立っている。


大柄な男

「よくぞ来てくれた、異世界から召喚された戦士たちよ。」

「我の名はビーク・ロワ、この城の主でありフェイリルの王である。」


トール・マックス

「だってよ、戦士様。」


加賀巳 ユウヤ

「お前のことじゃないか?」


ビーク・ロワ

「全員だ。」


 ユウヤ達は顔を見合わせた。


ビーク・ロワ

「会って間もないが、そなたらに頼みたいことがる。」


ジョナサン・ウイング

「頼みたいこと?」


ビーク・ロワ

「頼みたいことだ。」

「我々エルフ族は、クロム族の愚行によりいくつもの国が滅ぼされた。」


加賀巳 ユウヤ&トール・マックス

「(クロム族?)」


ビーク・ロワ

「奴らは国を襲い街を破壊するだけでなく、物を奪い、そこで暮らしていたエルフ族を奴隷として捕まえ、あろうことかクロム族の国同士で貿易を始めたのだ。」

「他にも、クロム族の悪行は数知れず。」

「我らフェイリルは、、犬畜生である悪しきクロム族を根絶やしにするため、協力的なクロム族と同盟を組み立ち上がったのだ。」

「だが、それだけでは、圧倒的数を誇るクロム族には勝てない。」

「そこで、


加賀巳 ユウヤ

「"俺たちを召喚した"ということか。」


ビーク・ロワ

「そうだ。」

「戦士たちよ、我らに力を貸してくれないか。」


トール・マックス

「どうしようかねぇ」


 一同が、トールに目線を向ける。


トール・マックス

「我々は戦士として召喚された。つまりそれは、兵士として駆り出され、戦場でいつ死んでもおかしくはないという事。」

「自ら望んでなったのなら別だが、こんなわけのわからん土地で、クロム族やらとの戦争に巻き込まれるのは御免だね。」

「ただし、戦士として働く分、報酬が出るなら別だが。」


ビーク・ロワ

「そのことなら心配することはない。戦士として働いてもらうのだから、報酬はもちろん出す。」

「そして、武功を建てたのなら、さらに多く出そう。そなたが望むのなら、縁談を見繕ってやってもよい。」


トール・マックス

「悪くない話だな。」

「よし決めた。トール・マックス、戦士として貴殿に仕えさせてもらおう。」


ビーク・ロワ

「良い返答だ。そなたらはどうする。」


加賀巳 ユウヤ

「この世界のことはまだわかっていないんで、しばらくの間、戦士として働かせてもらおうと思います。」


ジョナサン・ウイング

「私も、同じく。」


ビーク・ロワ

「そうかそうか。それでは期待しておるぞ、異世界より召喚された戦士たちよ。」


 ビーク・ロワがそう言い終わると、部屋の外で、誰かが走り去るような慌ただしい足音が響いた。どうやら、誰かが盗み聞きをしていたようだ。


ビーク・ロワ

「リューシーか…」


 ビーク・ロワは、一言つぶやいた。


 その後、ユウヤ達は、使用人によりそれぞれの部屋へ案内された。


 |つづく…

「ジーミア」

・人類には観測できない場所に存在し、地球とは似ているようで似ていない、遠いようで近い存在の世界。


「リーツ」

・エルフ族に伝わる召喚魔法。

・通常、5人のエルフ族がオーラを束ね、異世界(地球)から戦士(人間)をジーミアに召喚する。

・一度に、0~5人召喚される。


「ユウヤ」

・本名 加賀巳 ユウヤ(カガミ ユウヤ)

・年齢 17歳

・日本人

・性別 男

・身長167cm

・髪型 前髪を下ろしたショート。もみあげが少し長い。

・高校生で剣道をしている。

・好物は、コンビニで売られているホットスナック類。


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