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ジブンミチ  作者: shiraha
18/25

急にはナオセナイ

コンタクトにしてからも、ずれたメガネを押し上げる癖が出る。エアーメガネ押し上げってか!



気が付けば市立図書館に足が向かってる。



そして、無駄に謝る。


ソレが弱く生きてきた俺の癖。まだまだあるけど、キリがねぇ。



飛び級試験の後のゲーセンでも、疑う自分がいた。何を疑うかってのは、ゲーセンに誘った栄芽が学校のマワシモンかも知れねぇ…ってコト。



真面目な俺と、パーマな俺、もとい、チャラけた俺が俺の中で格闘してる。学校の外でサボるのなんて初めてだったりする。



そこまでは、まだ俺の許容範囲だった。



何で、俺のオアシスの春穂ちゃんがいんの?しかも男に囲まれて…ひーふーみーやー、四人に囲まれてっし。純粋なイメージがた落ち。



「春穂じゃん!はーるほ!」



栄芽と繰越が春穂ちゃんに近づく中、俺はクレーンゲーム機の横に隠れていた。



「ちょーど良かった。100円貸して?」



「またかよー。たく。」



栄芽貸すのかよ!しかも、繰越までポケットあさっとるし。いかん、思わず訛ってしまった。



「あ!塾で一緒だった繰越くんだよね!なんか、真面目な格好しちゃってー。ウケるー。」



知り合いかよ!

俺、急に授業受けたく…



「諸越ー!何隠れてんの!」



終わった。俺の初恋(?)。



「いやぁ、このクマ取れそー…なんて。」



目が合った春穂ちゃんは、初めて会った日と違って何か軽い女に見えた。付け睫ヤバい。アイラインつーの?バッチシだし。女って化粧で変わんだなぁ。



「ジロジロ見んてんじゃねーよ。」



「へ?」



間抜けな声が出た。「好きです」は嘘だったのかよ。やべぇ。今の男言葉があの可愛い唇から出たなんて信じらんねぇ。



「てめぇ!春穂を狙ってんのか!?」



なんか金髪男に、胸ぐら掴まれてんですけど。ピアススゲーとか、冷静に男を観察する俺。身長俺のが高いから怖くねぇと言うか。



「ワリィな諸越。こいつまだ中2だからさ。」



苦笑いしながら、栄芽が金髪を俺から離した。



「はるほカラオケ行きたいなー。」



「行こうぜ!」



ぞろぞろとゲーセンから出て行く春穂ちゃんたち。



「騙されてただろ?」


「春穂は好きな人の前だけ猫を被るんだ。」



繰越が「春穂」って言うなんて、仲良いんだな。




あぁ、春穂は


十汰が好きなのか。



彼女がいる十汰に嫌われたくねぇから、略奪はしねぇってか。



ふぅん。恋ってめんどくせぇな。



まだ俺には早い。

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