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ジブンミチ  作者: shiraha
13/25

既に始まっていた

通学路の壁に、5人の小坊が落書きしていた。



さぁ、貴方ならどうする?



無視して通りすぎんのが一般的な反応だろう。通りすぎる瞬間に小石を投げられた。いくら元ナヨ族の俺でも、ここはキレた。



「何落書きしてんだよ。楽しそうだな?んー?」



帽子を被った少年Aが俺に向かって来た。



「この人がカツアゲしましたぁ!助けてー!」



「はぁ?」



「僕も見てましたー!」「俺もー!」



ここは…逃げろ!



ギリギリ間に合った学校の教室に入って聞こえた会話。



「知ってる?小学生にカツアゲしたヤツがいるんだってー!」「まじー?だっさーい。」


なにこれ。夢?起きろ自分!起きろ自分!起きてくれー!



「諸越くん席に着きなさい。」



「…ハイ。」



どゆこと?悪夢なはずなのに。



「先生!諸越くんがお尻触りました!」



ザワザワ…

いや、触ってねぇから!マジで!



「すいませんでした!」



次の瞬間、俺は土下座していた。



「いいよ。」



「はい?」



今…先生が何かにチェックしてた。

今日は飛び級試験の日。こんな偶然がいくつも積み重なるか?まさか、試験はもう始まっているのか?



まさか。確か、俺のクラスからあと5人は受け…。クラスを見渡すと、受ける予定の生徒が3人来てない。来てる2人も一人はジャージで髪の毛がびしょ濡れ。一人は、顔色悪っ!



『試験は筆記とは限らないわ。』



色原先輩のアドバイスで、筆記以外ってのはリスニングとか面接とかかと思ってた。



まるで…

ドラマ仕立てのテスト。一昨年、飛び級した生徒はゼロ。



そう。俺は自ら火の海に飛び込んだんだ。


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