表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/154

第70話 焼きおにぎり (おさらい)「あらすし、登場人物、世界観」



タイトル


孤独な深夜食堂『何だかんだで、独り飯。』


ジャンル


日常×グルメ×ヒューマンドラマ



---


あらすじ


深夜0時にだけ灯る、小さな食堂。

看板には「しのぶ」とだけ書かれている。

古びたのれんをくぐれば、そこには無口な板前・マサさんと、優しげなおかみさん・忍さんが出迎えてくれる。

定番のメニューもあるが、客たちが注文するのは――なぜか「メニューにない料理」ばかり。


ひとりで食べるには、ちょっと寂しい。でも、誰かと食べるには、ちょっと疲れてる。

そんな人たちが、今日もふらりとやってくる。

料理が温かいのは、火のせいだけじゃない。


「お品書きにはないけれど、リクエストなら、なんとかなるかもしれませんよ?」



---


登場人物設定


マサさん(板前):

無口で無愛想だが、料理の腕は確か。笑うとやたら優しい顔。何も聞かずに、欲しいものを作ってくれる。


忍さん(おかみさん):

ふんわりと優しい女性。客の心に寄り添う言葉と、美味しいお茶を出してくれる。接客担当。


食堂の名前:

深夜食堂しのぶ

場所は路地裏の奥。灯りがぽつりとついている。




---


「焼きおにぎり」


> 雨がしとしと降る真夜中。

ビニール傘の先から滴る水音と、路地裏にぽつりと灯る小さな灯火。




のれんをくぐると、鉄板の匂いがふわっと鼻をくすぐった。

奥の厨房には、無言の板前。

その隣には、湯飲みにお茶をそっと注ぐ女将さんの姿があった。


「いらっしゃい。寒かったでしょう? あったかいの、いかがですか?」


その言葉だけで、泣きたくなった。


「……焼きおにぎりって、できますか?」


「もちろんです。マサさん、お願い」


カチリ、と鉄板に火がつき、ジュッと醤油が焼ける音。

米の香ばしい匂い。表面はパリパリ、中はふっくら。


一口かじると、香ばしさとともに、にじむようなうま味が口の中に広がった。


> ああ、これだ。

誰もいない夜に、誰かが作ってくれる、ただのごはん。




「よかったら、お漬物と味噌汁もどうぞ」


忍さんの声が、ふわりと耳に落ちる。

誰とも話したくなかった夜なのに、なぜか、少しだけ話してもいい気がしていた。



---


焼きおにぎりレシピ&ワンポイントアドバイス


材料(1人前)


ごはん:茶碗1杯


醤油:小さじ1


ごま油またはサラダ油:小さじ1


みりん:少々(好みで)


お好みで刻み海苔、味噌、チーズなども可



作り方


1. ごはんを三角にぎりにする。やや固めがベスト。



2. フライパンに油を引き、弱火でじっくり両面を焼く。



3. 醤油とみりんを合わせて、ハケで塗る(両面)。



4. 焦げ目がついたら完成。




ポイント!

・水分が多いごはんは崩れやすいので、少し冷ましたごはんが◎。

・中に具(鮭、梅など)を入れてアレンジも楽しい!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ