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【プロットタイプ・友人編】猫みたいな弟を見た

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

鏡花の友人、つまり、メンヘラホイホイ兼メンヘラ製造機のあの子の話。


ごめーん、描きたくなっちゃった☆

※作者は深夜テンションです。

私の小学生の頃からの友人には弟がいる。その子は私が友人の家にお邪魔する時、大抵遠くの扉から半分だけ顔を出して、此方を見詰めていた。

だから大抵、お邪魔する時には最低でも三つはお菓子を用意して、上がり込んだ。

「お邪魔します」

とたとた、とたとたとた、私達の足音に混じって、友人の弟の足音も聞こえて来る。しかし友人はその気配を知ってか知らずか、無慈悲に扉を閉めてしまった。

友人の部屋は子供部屋で、友人の机と弟の机がある。つまり、一人だけの部屋ではない。友人はその部屋の本棚から漫画本を一冊取り出し、私に渡した。

「はい。読みたがってた奴」

「有難う」

読みたかった漫画。続きが気になりながらも、借りれば良いと思っていた漫画。其れでも意識は扉の向こうに向かっていた。

あの子、部屋の外で待ってないかな。家の中とはいえ、廊下って薄暗くて寒いから。

「ちょっとトイレ」

「あぁ」

囁く様にそう言って、忍び足で扉を開けた。すると私よりも背の低い少年が扉の前で待っていた。友人とよく似た瞳。胴体を覆う縫いぐるみを抱えて、睨む様に此方を見詰めている。

「……トイレの場所忘れ……。下に居ろって言ったろ。今日は此奴と遊ぶ約束をしたからって……」

後ろから不機嫌そうな声がしてので振り返ると、眉間に皺を寄せた友人が黙って立っていた。言われた側の弟の方に目を向けると、不貞腐れた様な顔で縫いぐるみに顔を埋めた。

兄弟がいる訳ではないから分からないが、自分にとっての兄や姉やらを取られて良い気を下の子は居ないだろう。

「……お菓子食べる? じゃがスティ好き?」

そう言って、私は持って来たお菓子を差し出した。弟は無言で手を伸ばすと、また胸に抱え直す。何となく猫を連想させた。知らない人が来ると警戒して、遠目から観察。お菓子を渡すとちょっとだけ距離が縮まる。けれども無くなると、また離れる。

「貰ったらなんて言うんだ」

「……有難う」

「一緒に遊ぶ? 漫画読む事しかしないけど」

チラリと友人の顔を見ると、何とも腑に落ちない顔をして弟を見ていた。弟は私の横を通り抜けると、黙って床に腰を下ろした。

「じゃあトイレ行くから」

「あぁ」


残された俺達は床にそのまま臀着いて、彼奴から貰ったお菓子を食べていた。

「兄ちゃん。あの人また今度も来るの?」

「あぁ。何だよ。嫌なのか」

弟は何も答え無かった。ただ口を真一文字に引き結んで、此方を見詰めていた。

「別に」

この時、俺は何も知らなかった。彼奴がその持ち前の優しさで、周りを容赦なく狂わせる人間だと。其れでも何処吹く風といった精神の強さの持ち主だと。

知るのは随分と後の話だ。


「お、鏡花から連絡入ってる。明日出掛けてくるよ。

ははは!! そんな睨まないでよ、君のお兄ちゃんには連絡入れとくからさ。君を寂しくはさせないよ」

鏡花の想い人兼友人の子の話。

つまり、メンヘラホイホイ兼メンヘラ製造機。

出会う人軒並み駄目になりかけるか、させるかの人。


友人に下の弟妹がいると、大抵一緒に遊んだ時に、入ってくるじゃないですか。今回はそこから派生。


『貰ったらお礼を言うように』とか言ってるので、普段はちゃんと面倒見てそう。

ただやっぱり友人間の遊びに顔を突っ込んで欲しくなさそうだから、今はちょっと棘がある。

まぁ其れは、鏡花の友人に興味があるからってのもありそうだけど。


ただ弟的にはそんなの知らないし、『兄ちゃん取られた』って気持ちの方が強い。

だから敵愾心バッチバチ。

でも最終的に懐柔したんだろうな。


そうずっと悩んでて、お兄ちゃんと付き合うか、弟と付き合うか。

私が好きな小説の言葉は

『二人一緒が良かったの!! バラ売りにしないで!!』

なんですよ。

言わせたいので、お兄ちゃんかなぁ。

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