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親戚
4年前、近所の奥さんの息子さんが亡くなったとの報せを聞いた。正直信じ難かったが無理もないと思った。なんせ私は彼を3年間見ていない。恐らく自分の部屋に引きこもっているか深夜に外へ出ているかのいずれかだと思った。
彼がまだ小さかった頃、彼とよくサッカーをしたり鬼ごっこをしたりして遊んだのを思い出す。私は彼よりも年上であった為、彼によく花を持たせてやった。思い出すと涙が出る。ゴールを決めて、鬼から逃げる時に浮き出るあの笑顔を壊した何者かに苛立ちを覚えた。
彼は自ら死んだのか、何者かに殺されたのか
とにかく遣る瀬なかった。許せなかった。
"何者か"