part6
まさか母親にこのような仕打ちを受けるとは思っても
いなかったため、カシューもヤマネもその後は
ずっと黙り込んでいました。
お母さん「ご飯できたわよ」
カシュー「…はい」
ヤマネ「………」
お母さんは何事もなかったように接します。
今日の晩御飯はカレーです。
とても美味しそうですが、2人は何も言わずに食べます。
2人「…いただきます」
お母さん「どうかしら?」
ヤマネ「…すごく美味しいよ」
お母さん「他所から来たのに美味しいか美味しくないか
から述べるのね?なんて我儘な」
カシュー「………」
カシューもヤマネもこの時間が地獄のように感じます。
返答してもこのように言われてしまうのに、
もし返答しなかったらと考えるだけで悪寒が走ります。
するとそこへお父さんが帰ってきます。
2人は純粋に喜べません。
カシュー「お帰りなさい」
お父さん「あぁ、ただいま」
ヤマネ「お、お帰りなさい」
お父さん「挨拶よりも食べることの方がよっぽど大事
なのか、ヤマネ?」
ヤマネ(あ…)
ヤマネはお父さんに睨まれます。子どもへの眼差しでは
ありません。
結局その日は、それ以降も何かと嫌味を言われたり、
暴力を振るわれたりされて、ヤマネの心身をともに
傷つけられました。
ヤマネ「…どうして…どうしてこんなことするの?」
カシュー「…ヤマネ」
寝る直前にヤマネが布団の中で悲しんでいるところを
カシューは見ました。
カシューが言います。
カシュー「ヤマネ。これからもお父さんやお母さんに
酷いことされちゃうと思う。
だけど、私がいるから。私が一緒にいるよ。
だってヤマネは、私のお姉ちゃんだもん。
姉妹って女の兄弟を表す以外にもさ、
『似ている』っていう意味でも使うよね?
だから私たち似てるんだから、
酷いことされるのも似るんだよ。
だったら助け合っていくことでも
似ればいいんじゃない?
つまりね、寄りかかってもいいから
唯一似てる私たちが力を合わせれば
きっと似るどころか合体できちゃうよ!」
ヤマネ「…プッ」
カシュー「あぁ!今笑ったでしょ!」
ヤマネ「いやそんなことないよー。…でも元気出たよ!」
カシュー「あとねヤマネ、お願いがあるの」
ヤマネ「何?」
カシュー「ヤマネのことお姉ちゃんって呼んでいい?
ずっと憧れだったの!」
ヤマネ「別にいいよ。変なあだ名じゃ無ければ」
カシュー「…!ありがとう、お姉ちゃん!」
ヤマネ「じゃあ今日はもう寝よっか?」
カシュー「おやすみなさい!」
ヤマネ「おやすみなさい!」
こうして2人は無事に寝つき、新しい日を迎えました。
いよいよ学校です。
ヤマネとカシューは大通りを手を繋いでルンルンと
歩いて行きます。
ぐんぐん進んで行き学校に着くと、2人はまた後でねと
約束を交わして、それぞれのクラスに向かいました。
ヤマネ「おはようございます!」




