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part51

ガード「全員いるか?」


定例会議。各国の代表が集まっていた。ガードが部屋に入ると4人は席を立った。ほんのり海の匂いがする『水の国』の部屋が緊張感で満たされた。


4人「おはようございます」

ガード「席につけ」


絶対的な王による支配が当たり前になっている。権力がガードに集中しているからだろう。4人は遜った態度であったが、それと同時に敬意を示していた。


ガード「…今回の作戦だと、以前よりは効率は上がっ

    たが死傷者は増えたと予想している。実際は

    どうであったかと、改善例を挙げてくれ」

ガーラ「ではいつも通り俺からやりましょう」


『雷の国』代表、ガーラ・ベルゼブブ。黄色い髪に

淡い水色の眼を持った正に好青年。彼の手にかかればどのような物であっても全てを拘束できる。水色の眼が海水の光に照らされて宝石のように輝いた。


ガーラ「巨大植物の『セリ』は以前よりも多くの個体

    を発見しました。ガード様のご指示の通り、

    一個体ずつの部位を回収して妹による封印を

    試してみましたが、新しい個体が導入され

    続けるという状態になりました。しかしその

    サポートとして国の存在を隠す死角の境界を

    作ったところ街への被害はかなり減りまし

    た。つまり、資源や個体数の制限と同時に

    被害減少の直接的な対策になったのは間違い

    ないでしょう」

ガード「戦闘員に関してはどうなった?」

ガーラ「配置、戦闘力、適応力など諸々をエフィリカ

    に任せてあります。彼女のおかげで死傷者は

    増えていません。正直言いますと、ガード様

    の作戦よりもその分野は上回っていました」

ガード「やはり数々の状況を見て、国を守り続けた者

    には勝てないな。それなら引き続きその現状

    を維持しろ」

ガーラ「かしこまりました」

ガード「次はミラーだ」

ミラー「はい!」


『風の国』代表、ミラー・オルニアス。全盲でありながらも魔力操作で全てを補う。心優しいミラーは穏やかな笑顔を浮かべている。


ミラー「僕は兵器開発に重点を置きました。新型武器

    や強化武器、罠に要塞などを見てきました。

    それはガード様もご存知ですよね」

ガード「ああ、必要資源や品質も確認済みだ」

ミラー「ただ、それらを使うための試験期間が短く、

    扱えないものとそうでないものの区分が

    ハッキリしていません。死傷者は遠距離主体

    に変えてからは確かに減りましたが、戦力

    増強にまで至ったかと言えば、そうでもあり

    ません」

ガード「敵を殲滅できるのであれば時間をそのまま

    掛けていけば良さそうだな」

ミラー「はい。このまま継続して行こうと思います」


ミラーは座ると同時に隣に座っている者に水を渡した。見るからに苦しそうな顔をしている。


ミラー「えっと…キール大丈夫?」

ガード「まさか持ってきてないのか?」

キール「すみません、ぼくの水筒が壊れちゃって…

    水がないんです……」

ガード「おいおい嘘だろ」

ミラー「早く飲んで!」

ガーラ「グダグダだなぁ…」

クルー「ではこのふざけた時間に私が報告しますね。

    キールさんの不注意です、私がわざわざ対応

    する義理はないので」


かなり厳しめの態度をとったのは『水の国』代表、

クルー・ソラト。白い髪に赤い眼、つまり彼女は吸血鬼だ。ガーラとミラーがキールを支えて部屋を出て

いった。


クルー「ガード様、頭を抱える必要はありません」

ガード「いや…お前は相変わらずだな」

クルー「当たり前です。あんなことが日常茶飯事に

    なるのならば私は関わりたくありません。

    本題に入ります」


静かな空間に海の音が響く。クルーの眼光は冷たく

ガードを見ていた。

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