part46
メアリ「戦争が始まってから、かなりの年月が経って
いるけれど、終わる兆しが見えないわね」
レイチェル「士気にも関わるから、今すぐにでも
終わらせたいというのは皆一致してる。
何とかしないと内側から爆発する」
拠点の5人は話し合っていました。終戦が待ち遠しいのに、全く届かない願いをどう叶えるかが分からず、ただ犠牲に目を瞑るだけでした。
カルラ「敵のヒトたちは機械だから、どこかに生産
工場とかがあるんだろうけど、何度世界を
探しても見つからないんだよね…」
ナンス「どれほどすり潰しても、一発で殺しても、
次の時には今までの知識据え置きで、大軍と
なって襲いかかる」
ジル「………」
メアリ「私たちがいくら葬ってもキリがないなら、
共存という手も…いやそれはないか」
ナンス「明確に侵略してきている奴らと話しても損
しかないだろう」
メアリ「何か手は…」
するとレイチェルが手を挙げます。
レイチェル「アイツらが何処から来てるのか分かれば
対策できるんじゃない?」
ジル「…殺さないと、被害が出る」
カルラ「でもいいと思うよ!防衛は私の国が強いし、
囮役をやるよ!」
レイチェル「あとはアイツらの自爆よね」
ナンス「自爆させない方法か」
メアリ「…能力を使いましょう」
カルラ「それで大丈夫なの?」
メアリ「出し惜しみは終わりにしましょう。私が例え
滅んでも、お姉様もいらっしゃる。耐えて
こられたのは私の我儘のためだから、いい
加減終わらせましょう」
ジル「…犠牲をひとつに…か……」
レイチェル「でも別に、そこまで重くしなくても、
私たちがまた長期戦をするだけだから、
アンタらのような上にいる存在は気に
しなくていいと思うのだけどね」
ナンス「この仕事向いてないなぁ」
メアリ(私の能力『支配』は、魔力を消費して何か
しらを支配することができる。最近発覚した
私にだけ存在する特別な力。私に縛りつける
ものが大きければ大きいほど、私という生物
としての力、つまり魔力の減少量が大きく
なる。私の生命力を使う訳だから、あまりに
膨大だと私が死んでしまうかもしれない。
ヒトの死を縛るなら、私もそれなりの代償が
つくのよね)
メアリに向けられる疲労の眼は、メアリを容赦なく
罪悪感と無力感で包みました。何の救いもない遅すぎた判断だと、今までどうして気づかなかったのでしょうか。人柱として死ぬかもしれないメアリの能力は、心をも縛っていたのでした。
メアリ「お姉様…」
リリア「大丈夫よ。貴女だけのせいではないわ。私が
貴女に任せきりになってしまっていたことも
沢山あるわ。責任の所在は私にもあるわ」
ナンス「まあ汚れ役は洗われるまでこき使われるん
だろうな」
ジル「…久しぶりに寝たくなってきた」
カルラ「頑張ろう!」
レイチェル「嫌なことはさっさと片付けましょうか」




