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part35

リリア「謎の部品は集まる一方ね。一体どうしたもの

    かしら」


リリアは頭を抱えます。今までに出会ったことがないような物質からできている、不可解不可思議な何かの一部分ということしか分からないことに不安を抱いているからです。


メアリ「廃棄処理した方がよろしいのでは?」

リリア「そうしてしまうと、今こうして無害だった

    ものが有害になるかもしれないでしょう?

    それなら後々爆発したりしても拠点(ここ)

    だけ被害を被るくらいにしておきたいわ」

メアリ「確かに…でもなんだかむず痒いですね」


メアリは部品に対してあまりいい印象を持っていないようです。いつまでも地面から出てくる部品たち。

錆びたりしているわけではないので年数が経っているわけではない。回収作業の活力はないも同然になりつつありました。


メアリ「あれ?この部品は光ってる?」

リリア「ちょっとメアリ、あまり触らないでね?」


メアリが見つけた部品は緑の光を放っていました。

何だか不快感を覚える色です。


同時刻:『雷の国』


市場の真ん中にヒトがたくさん集まっています。

それを見たジルは近づいてみます。


ジル「………何だ」

商人「よく分かんねぇ植物の根みてぇなもんが

   あるんだ。ものすっごくデカいぞ」


見てみると、植物の根にしては大きすぎる物体が

舗装された道を貫通していました。正に化けた植物

です。


ジル「…………とても太いな………なぜ急に現れた…」


同時刻:『風の国』


カルラ「うわっ!!小さい動物さんだ!」


足元にエザンダリという小型の動物がいたことに

気づかず、カルラは危うく踏みつけそうになり

ました。エザンダリは丸い耳をした四足歩行の雑食の動物で、基本的には汚い場所に生息しています。


カルラ「早く皆んなとお仕事しなきゃ!」


カルラは走りますが足元に気をつけているからか、

少し遅いです。その間にも何体かのエザンダリを

見ました。それ程この国は汚いかなと疑問に思った

カルラでした。


同時刻:『炎の国』


最近妙な病が広がっている『炎の国』では、

レイチェルと他数名が治療の手伝いをしていました。

魔者という種族は自己再生の能力が高いため、その

補助をするためです。それなりの道具さえあれば、

医療の心得がないヒトでも、補助程度は可能です。


レイチェル「こんなクソ暑い土地で、なんで病原菌は

      生き延びられるのよ。治療施設なんて

      簡易的なものしかないわよ」

炭鉱夫「はぁ…姉御はこの状況をどうするつもり

    なんですかい?」

レイチェル「考えてる最中に話しかけないでくれる?

      話す暇あるなら仕事してきなさいよ」


レイチェルは炭鉱夫にあからさまな苛立ちを

見せます。


炭鉱夫「す、すいやせんでした!」

レイチェル「…ッチ。使えないわね」


走り去っていった炭鉱夫を尻目に、レイチェルは

積もった怒りが爆発して、側にあったコップをを投げ飛ばしてしまいました。


同時刻:『水の国』


ナンス「何か海の魔力量が底上げされてるな」


いつもと変わらないはずの青く広い海のもつ魔力の量が大きく上がっていることに、ナンスは絵を描き

ながら感じとっていました。医者の勤務が休みの今日は、趣味の絵描きに没頭していて、自分を見つめ

返される千尋の海をただただキャンバスに写しとっていたのです。


ナンス「…支障をきたすならめんどくせえけど、

    成る可く俺が出ずに解決してもらうように

    しとくか」


不変などありえないことを、海は語りかけている

ことを、ナンスは感じとったからか、早めに対処することにしました。







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