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part17

ハイリーのまさかの発言に対して、ヤマネは戸惑いを隠せません。


ヤマネ「何で血縁関係だってことを知ってるの?」

ハイリー「元々、俺はアイツらに陰で嫌がらせを

     受けてた。キレて叩きのめしたら、

     シュフレットが急に泣き出して、

     ビビった俺が理由を聞いたら、

     帰ったら父親に殺されるってさ。

     詳しく話を聞いたら、俺の叔父でな。

     俺もよく嫌がらせを受けてたから

     よく覚えてる。いじめっ子が血縁者なのは

     いささか不愉快だったけど、色々関わって

     いくうちに、本当は優しいやつで、

     気に食わないと癇癪を起こすとかいう実に

     子どもみたいな奴だって分かったんだ。

     笑えるだろう?その時にはもう14歳くらい

     だったのによ」


ハイリーは少し口を閉じました。

そしてカシューが薄く眼を覚まします。

その無気力の眼はヤマネをじっと見つめています。


ヤマネ「カシュー!大丈夫?もうあんな奴らは

    この世にはいないから、安心していいのよ」

カシュー「…人殺し」


そういうと、カシューは思い切りヤマネを殴ります。


カシュー「お姉ちゃんの人殺し!どんな理由であれ、

     ヒトの命は奪っちゃいけないことくらい、

     馬鹿な私でも分かるわ!

     そんなヒトに助けられても嬉しくない!

     いっそのこと、私も殺せばよかったのに!

     お姉ちゃんなんて大嫌い!!

     2度と私をカシューって呼ばないで!!」

ヤマネ「う、嘘。ま、待ってよカシュー!!」


ヤマネはカシューの腕を掴みます。しかしながら、

カシューは無理矢理それを無言で振り切り、

燃え盛る街のなかへ、消えてしまいました。


ハイリー「嫌われたな、偽善者。だからやめとけって

     言ったのによ」

ヤマネ「…ねぇ、ハイリー。貴方は、シュフレットの

    イジメに加担してたってこと?」

ハイリー「直接的ではないが、お前の誘導くらいは

     やったな」


その瞬間、ヤマネはハイリーを押し倒し、首根っこを

掴み掛かります。ヤマネの眼は血走っていました。


ヤマネ「…じゃあハイリーは、私をあの空間に連れて

    行っていた張本人ってこと?!…まさか、

    ワングナーフさんを知ってた理由って」

ハイリー「その、まさかさ。お前の詳細を知るため、

     いろんな場所に行った。アイツだけ、

     全然教えてくれはしなかったからな。

     『お前はどうせ、イジメ側だろう?』

     だとよ。勘のいいババアだったな」


するとヤマネは大粒の涙をこぼし、更に手に力を

入れます。絞殺する勢いです。


ヤマネ「私は…!貴方を信じてたのに!貴方しか

    学校では味方がいないと思ってたのに!

    結局は貴方も私を苦しめるのね!!

    今まで…耐えてきたけど…耐えてきたけど、

    もう限界だったのよ!」

ハイリー「…そうか。まあ俺はシュフレットに

     出会えたから、それでいい。

     俺は全てをアイツに捧げた。死んでも

     もう十分だろう」


その瞬間、ヤマネは首の骨を折り絶命させました。

ヤマネは叫び出したい気分でした。

そこにはもう何も残っていないのですから。


ヤマネ「好きだったのに…私を、救ってくれる、

    無愛想な王子様だったと…思ってたのに。

    …最後はこんな現実なの?

    神様なんて、いないのね」


ヤマネは世界を飛び回ります。いつものあの時計屋。

親友(ソプラート)と過ごした塾。

今はいない妹と歩いた通学路。

懐かしい。とにかく懐かしいのです。

しかしそれは、今はもう、ありません。


ヤマネ「…ワングナーフさん、私の居場所、

    なくなっちゃったよ。どうすれば…」

厄神「なら、お前がその手で創ればいいじゃないか」


ヤマネの前に突然、あの時の厄神が現れます。

やはり、今回も汚ならしい服装です。


厄神「私だとて、神は神だ。お前の真の価値を、

   存在意義を教えてやるから、とっとと

   メソメソ顔をやめろ」


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