青い糸ーBlue Stringー

　超弦理論をテーマにした恋愛長編小説。
　片思いの相手にラブレターを渡そうとしていた高校のある日の早朝。糸羽葵は、ラブレターを結ぶための赤い糸を落として、昇降口で探し回っていた。そんな最中、彼女は片思いの相手と衝突してしまい、自分の身体に謎の糸がついているのを発見してしまった。
　謎の青い糸は、ただの糸ではなく、なんと天候、時間、空間を操ったり出来る色々な能力を宿していた。正義感を持って、彼女は大量犯罪を起こしていく。
　この世界が糸で出来ているなんて知っている人間はいないので、絶対に捕まるはずはない、と絶対的な自信を持っていたのだが、なんと私の片思いの相手が、なぜか事件を追求していた。私は彼に事件の深追いを止めるように命をかけて、彼は私が犯罪者なのではないかと疑いを深めていく。

　犯罪×超弦理論×推理×並行世界×科学×SF×日常×非日常×歪んだ性癖

　最も性癖の歪んだ二人の男女の悲しくも、切ない、でも最後には温かいストーリー。