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47.また押し掛け

 鍛冶師を探しているのはフランのためだった。本人は神人の生まれ変わりで身体能力に恵まれていたが、冒険者をやるより、何かを作り出したいという気持ちが強くなったのだ。お弁当を作って売ったのが、とても楽しかったらしい。だが、身体能力が高いためあまり繊細で微妙な力加減のものは難しかった。そもそも、道具を壊してしまうことも多く、萎れていた。

 フラン以外が頭を絞り、身体と力が大事な物づくりとして鍛冶が候補に上がった。鍛冶は言葉では伝えられるが、実地は難しいため、誰か師匠になってくれる人がいないか探していたのだ。それ以外にも冒険者であれば武器をオーダーメイドで作ってもらいたいという希望もちらほら出ていた。


 キキラーティカが治った足腰でずんずんと迷いなく進んでいく。付いて行くのもやっとなくらいの速度が出ている。


「キキラーティカさんすっかり良くなったね」


 ミハに抱き上げられて進むトオが少し心配そうに返す。


「ええ。でも、いっきにうごかすのはおすすめしません」

「そうなの?ちょっと、声かけておこうっと。キキラーティカさん、一気に力を出したらあんまり良くないって」


 怪訝そうな顔で振り返ったキキラーティカが告げる。


「これで、全盛期の三割も出てないよ」

「え?これで!!滅茶苦茶凄いね」

「そうかい。置いてくよ」


 素直に賞賛されて、照れを隠すようにキキラーティカがまた前を向いて進んでいく。


 家というよりも小屋の壊れかけのような建物で、砂埃が上がるほど急激に止まる。そして叫んだ。


「爺!生きてるかい?」


 外から声を掛けても返事は無い。

 ドバンと扉を蹴り開ける。


「アキちゃんは真似しちゃ駄目だよ」

「うん」


 ニカはアキを抱いて、静かに注意していた。

 ガラガラで大きな声が聞こえてくる。


「・・・なんだ婆か」

「なんだじゃないよ!そんな生きているんだか、死んでいるんだかで何をやっているんだい。しっかりしな。私の足は治ったよ」

「ああ?なんだ、自慢かよ!うるせえ婆だな」

「あんたの腕も治せるようだよ。どうする?」

「治せるもんなら治してみな!」

「言ったね。治ったなら、それ相応のものを頂くよ!」

「ふん」


 トオがそこですっと進み出て、あっさり治す。


「治った?お爺ちゃん治った?」


 アキがトオとズウゾを見比べる。にっこり笑ったトオが答える。


「なおりましたよ」

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