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45.分かり易く悩む

「うむーん・・・」

「むーん?」


 ミハが悩んでいますと分かり易くアピールしている横でアキが真似ている。気が付いたヒイが仕方なしに声を掛ける。


「ミハちゃんどうしたの?鍛錬場で何か気になる所があるの?」


 ミハの元へ、少し前に作った鍛錬場に改善点がでもあるのかとヒイが来る。


「そうじゃないの。アキちゃんも一緒に悩んでくれてありがと」

「むーん!」

「アキちゃん。トオさんがまた新作のお菓子作るみたいだよ」

「いってくる!」

「「いってらっしゃい」」


 アキを見送るとヒイがミハに聞いた。


「それで、どうしたの?」

「キキラーティカさん、足、というか腰?すっごく痛そうなんだ」

「そう。それで、ミハちゃんも元気がないの」

「え?」

「エルディランドゥさんが心配していたよ。キキラーティカさんはどんな治療をしているのかな?」


 思ってもみないことを聞いた顔を上げるミハに、ヒイが教える。ミハはエルディランドゥに元気が無く見えた理由を伝えておくと言いつつ、心配してくれていたことに照れ笑いだ。


「うーん。治療とかはあんまりしてなさそうなんだよね」

「それも、心配と。今度、こっそり見てきてあげる。お話を聞くと、お節介されたい人ではないんでしょう?」

「いつも、ぴしっと格好いいよ」

「トオさんの治癒魔法で治せそうだったら、言い方は悪いけど、練習させて下さいってお願いすれば魔法もかけさせてくれるかな?」

「お願いすれば、大丈夫」


 ミハが確信を持って頷いた。



「見てきたよ!」


 早速、書き方教室の帰りにクロを絡ませたまま、こっそり家の外から見てきたことを同じように帰って来たミハに伝える。


「お姉ちゃん、ありがとう。どう?トオさんの力で何とかなりそう?」

「うん。ニカちゃんにも伝えておいた方がいいんじゃない?」

「そうだねー。でも、良かった!!」

「良かったな、ミハ」


 隣にいたエルディランドゥもほっとした様子で喜んでいる。


「決行日はいつ?」


 どこからか聞きつけたのか、ニカがテレーズを連れて走り寄って来た。


「ニイちゃんも行ってくれる?」

「うん。いいよ。誰と誰で行く?」

「ニイちゃん、ミハちゃんとトオさんかなー?」

「アキも!」


 トオの名前を聞き、いつの間にか戻ってきていたアキが主張した。軽い調子でミハが問う。


「アキちゃんも行きたいの?じゃあ、行っちゃうー?」

「うん」


 ヒイとニカが下二人の盛り上がりに水を差せず、四人で行くことになっていた。

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