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42.将来にあわせて

「俺たちもか?」

「そうだよ。どんな仕事をしていきたいか考えたから、それを育てられそうなスキルを考えるよ」


 ケイが恐々やる気に満ちたヒイに聞く。エルディランドゥで手応えを感じたヒイがケイ、マルク、フランを集めてスキルの構成を考えようと乗り出した。


「心配しないで、ポンドさんには商売繁盛付けておいたから」

「それは、心配していない」


 若干疲れた様子で返したケイだったが、開き直ったようで一番に立候補した。ちなみにポンドは商売繁盛、家内安全、幸運、完全防御だ。


「じゃあ、俺のをやってくれ」

「ケイさんね。看破とかどう?」


 早速、提案された事を聞き返す。


「なんだって?」

「鑑定ほどじゃないけど、色々分かっちゃうスキル」

「ふーん。じゃあ、それで」

「他は冒険しないから看破、完全防御、身体強化、思考力強化で何か伸ばしたい能力ができたら、その都度付けかえるね」

「ああ。分かった」

「次はマルクさんね。魔法系がいいんだよね?」

「ああ」


 マルクは神妙な顔で頷く。


「基礎魔法は勿論だけど、防御強固も必要だと思うの」

「なんでだ?」

「魔法使いの弱点は何でしょう?」


 分からないことは聞くということが身について来ているマルクに、ヒイはにっこり笑って問い掛けた。


「魔法しか使えないこと・・・?」

「そう。正解。魔法しか使えないと困ることは考えつく?」

「魔力無くなったら、攻撃できない」


 マルクの答えに頷きを返しながら、更に問い掛ける。


「遠く離れていたら攻撃できないだけですむけど、近くだったらどう?」

「やられる」

「やられないための防御強固だよ」

「分かった。他の二つは?」

「マルクさんが何をやりたいかだね。魔法を遠くから放つだけなら、他は趣味とか興味のあるスキルを付けても構わないし」

「俺は魔法使いで冒険者になって稼いでいきたいんだ」

「そのためには何が必要?魔力?威力?攻撃?防御?身体?」


 矢継ぎ早に尋ねられ、慌てて考えるマルク。冒険者になって、どうするか。考えたことが無かった。漠然としすぎていたし、ただの夢と諦めていたから。それが目の前に、手に取れるくらい近くにある。勿論、手を伸ばす。我儘とも思える希望も今なら口にできる。


「俺、フランに付いて行けるくらいの魔法使いになりたい」

「なるほど。じゃあ、身体強化と魔力上昇にしよう」


 マルクがしっかり首を縦に振った。マルクには基礎魔法、防御強固、身体強化、魔力上昇となった。

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