2話 転移
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2話 転移
2018年12月31日後数分で年が明ける。
外は爆弾低気圧が日本列島をすっぽりと覆い被さってる。
台風並の大嵐。
突然に首相官邸が停電した。
中原光輝総理は直ぐに原因究明と復旧を指示する為に秘書官が控える部屋に移動した。
第一秘書官長井忠生に災害が起きてないか各省庁に連絡を入れるようにも指示をした。
その時、震度3ぐらいの地震が2〜3分続いた。
地震が収まり中原光輝総理は『閣僚を至急集めろ。各省庁からもだ!災害緊急会議を設置する。』
1時間後に閣僚と各省庁から事務次官が集まり会議が始まった。
中原光輝総理『現状の報告を。』
消防庁 警察庁 海上保安庁 気象庁からの報告では爆弾低気圧での河の氾濫等は起きて無い。地震での崖崩れや道路の破損等は確認されてない。湾岸設備等の被害は無い。天気は急速に回復している。
外務省から他国との連絡がいっさいとれない。
日本上空の衛星とはアクセス出来るがその他の衛星はロストしている。
在日アメリカ軍とアメリカ大使館を始めた各国の大使館に外国人が居てない。
日本に旅行して来た外国人も消えてる。
日本国籍を取得した者は存在している。
中原光輝総理は報告を聞いた後、『6時間後に再度会議を開く。各閣僚各省庁は早急に情報を集める事!国防空軍に哨戒機を領海ギリギリまで探索をお願いする。国防海軍は領海境を警戒するように。海上保安庁の巡視船は近海の監視をお願いする。国防陸軍は何時でも動けるように。
非常事態宣言を発動するかもしれないので警察庁と消防庁には治安維持に動けるように。各大使館領事館には警察庁と外務省が調べる事。
在日米軍基地には国防陸軍が調べる事。以上!』
日本国空軍の哨戒機10機が領海ギリギリまで探索をした。
海からは日本国国防海軍の護衛艦15船が領海境を監視する。
6時間後 首相官邸に再度集まり会議が再開された。
国防省からの報告で朝鮮半島とこらがユーラシア大陸が消えてる。その代わり淡路島並の大きさの島が4島確認した。
小笠原諸島から先500キロに大陸が存在してる。
与那国島先にあるはずの台湾が消えてる。その代わりに台湾があったはずの先に小島が数島ある。諸島みたいだ。
北海道から北の樺太を始め千島列島を確認した。
ロシア人は確認出来ず各島の建物や設備は確認できた。
各大使館領事館は無人で旅行客の外国人が消えてる。
米軍基地も施設や設備等は確認した。
アメリカ人は存在せず。
海外に訪れてた日本人は皆各自宅前に現れてた。
中原光輝総理『待ってくれ!どういう事や!…日本国と日本人は違う世界に飛ばされたって事かぁ?』
文部科学省の官僚が『物理や科学 宇宙学 天文学の先生に集まってもらい検討会を開きます。』
中原光輝総理『頼む。』
エネルギー庁長官『資源の問題があります。石油重油等とレアレースレアメタルその他諸々は輸入に頼ってきました。ここが異世界かどうかは知りませんが外に出て何処かの国と繋がらなければなりません。食糧も同じです。』
中原光輝総理『どれくらいもつのか?』
エネルギー庁長官『某国との戦争状態中であら為に資源を備蓄してましたので1年半ぐらいはもつでしょう。節約や贅沢な物に資源を使うのを禁止したら更に半年から1年延長できます。』
中原光輝総理『それもこれから考える。ここの異世界を知るためにも国防軍を調査に行かせる。一般企業には危険があるかも知れないからな。』
佐田宏国務大臣『総理!国民に向けての記者会見をお願いします。非常事態宣言も…。』
中原光輝総理『分かった。30分後に開くぞ。』
総理官邸で緊急記者会見が行われた。
中原光輝内閣総理大臣は国民に向けて日本国の置かれてる状態を包み隠さず話した。そして日本国民に非常事態宣言を発令した。内訳はエネルギーと食糧の節約である。
『外の世界を知る為に日本国国防軍を探索してもらいます。確認とれてる九州対馬から約800キロ先にある4島の島を調べます。
それと平行して与那国島から先に確認とれた小島が数十島ある地域も調査します。
在日米軍基地と樺太と千島列島と竹島も調査します。』
記者『その島を日本の領土に組み込む為ですか?憲法違反になるのではないですか?』
中原光輝総理『先ずは調べてからです。以上で会見を終わります。』
中原光輝総理は強引に会見を終了した。
第一秘書官の長井忠生『総理お疲れ様です。会議室で報告が沢山上がってきてます。』
中原光輝総理『ちょっと休憩する時間はないんかい!』とぼやく。
長井秘書官『諦めて下さい。関西弁になってますよ総理。』
中原光輝総理『なるっちょうねん!』と愚痴る。
会議室に科学者 物理学者 天文学者の先生達が集合している。
話を聞くと天文学者は星の並びの違いで異世界だと結論付けた。
科学者物理学者は今回の転移事象はこれからの研究課題だと言う。要は分からないと言う。
中原光輝総理はこれからの日本国を内閣総理大臣としてどうするかを悩むのだった。
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