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10話 軍港の街シーハー

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10話 軍港の街シーハー


日本国内閣総理大臣中原光輝はサルーク帝国に賠償と制裁措置を求める為に護衛艦隊の派遣を決めた。


目指すはサルーク帝国の軍港の街シーハーである。


旗艦原子力護衛艦『大和』を始め原子力護衛空母『信濃』原子力護衛巡洋艦『金剛』『不動』護衛駆逐艦『妙月』『明月』『睦月』『皐月』強襲揚陸艦『富士』『生駒』『立山』『伊吹』『六甲』原子力潜水護衛艦ア号6隻と輸送艦10隻を伴い出港する。


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数日後、サルーク帝国最大の軍港の街シーハーに鉄の船13隻が現れた。


軍港の街シーハーの軍務省陸海軍統括部部長は先の戦いで神の如く光の矢を放った鉄の船が来た事に驚きガレンオ船に出港を命じた。


先の海戦に出て生き残ったガレンオ船ある船長はその命令を聞き慌てて統括部に向かった。


船長『あれには太刀打ち出来ません!部下や船員を死なせるだけです!』


ヤナイ伯爵『戦わなければ一方的にシーハーの街が攻められるだけだぞ!』


船長『部下や船員は恐怖で動きません!私も恐ろしいです!ここは話し合いに……否!降伏しましょう!街と民を戦かにさらすわけにはいきません!』


ヤナイ伯爵『…………分かった。皇帝陛下に急ぎ伝令を送りシーハーの街は降伏と相手国の思惑を聞く事を伝える。』


ヤナイ伯爵と船長を始めシーハーの街の上層部数人を連れ立って帝国旗を逆さまに付けて話し合いの意思を示しながら一隻のガレンオ船で日本国国防海軍護衛艦隊に向かった。


シーハーの街を治める領主ザバナ公爵やシーハーの街の軍務省の最上層部の人達は先の海戦で帰らぬ人となっている。その為に統括部部長のヤナイ伯爵が気づいたらこの地の軍務省と行政と貴族のトップになってた。まだまだ若い24才である。


『大和』には外務大臣松本人志が政府代表として乗ってる。


一隻のガレンオ船が近付く情報があり船首で旗を振るのと帝国旗を逆にしてるのを確認した。


主砲をガレンオ船に向け何時でも発砲できる状態である。


捕虜の聞き取りから帝国旗を逆さまに付けて旗を振ってる時は停戦や降伏や話し合いの意思を示してると聞いてる。


ガレンオ船から小舟が二艘降ろされ此方に来る。


『大和』に誘導し小舟を向かわせた。


『大和』に乗船したヤナイ伯爵を始め随伴の者達は声に出ない程驚き恐怖の中 鉄の巨船にやってきた。


乗船して『私はサルーク帝国軍務省所属のシーハー軍港街陸海統括部部長ヤナイ伯爵である。貴国と話し合いをお願いしたい!』


外務省外地担当官『どうぞ此方へ』と艦の談話室に案内した。


ヤナイ伯爵は背中に冷や汗が止まらない。何だこの鉄の船は……。何で浮いてる事ができる?


談話室に入り案内で席に着いた。

長テーブルが対面に置かれてる。


外務大臣松本人志と艦隊司令伊達幹雄 外務省外地担当官2名と参謀2名が入って来て挨拶をした。


松本人志外務大臣『我ら日本国は訳も分からず貴国に戦争を仕掛けられた。貴国が勝手に攻めて来たので排除した。それに掛かった費用の支払いと戦争行為の賠償を求める。』


ヤナイ伯爵『私はサルーク帝国シーハー街軍務省の部の部長でしかありません。シーハー街の領主を始め各省の上層部は先の遠征に付いて行き戻って来てません。その為に私ごときが爵位の位と各省での一番上になっただけで…。帝都からもまだ指示が無い状態なのです。』


松本人志外務大臣『その帝都まで行けば話ができるのかな?日本国は貴国政府に戦争を仕掛けられた!我々はこのシーハー街を攻撃しても文句を言われる筋合いは無いぞ!』


ヤナイ伯爵『シーハー街は日本国に降伏します。軍の指揮官を任せる者も居てないので……どうか街と民には攻撃しないで下さい。それに……先の戦いから帰って来た船乗りや騎士や兵士が逃げるのです。絶対に勝てないと……。』


松本人志外務大臣『シーハー街の降伏を受け入れます。軍船は拿捕する。後、行政の者達をあの砂浜に集めて下さい。』


シーハー街の砂浜に強襲揚陸艦4隻からエアクッション型揚陸挺が上陸する。国防陸軍第2師団と国防海軍陸戦隊第2戦隊が抵抗も無く上陸した。


その砂浜にシーハー街とこの領地の行政に携わる者達が集まる。


大音量スピーカーを使い外務省外地担当官が話す。

『シーハー街とシーハー領地の降伏を受け入れた。日本国は貴殿方には今まで通り働いてもらいます。シーハー街の城門には我等日本国の国防軍が着きます。数日後には日本国の行政官庁から担当者がやって来ますのでよくよく話し合いをして下さい。』と言い仕事に戻ってもらった。


シーハー街は無血開城である。


ヤナイ伯爵の民を思う気持ちがそうさせた。


伯爵の位とは言え……若手の貴族でシーハー街とシーハー領地内に僅かな土地を与えられた貴族。親が優秀な内政担当でシーハー領の財政難を救った。ザバナ公爵はその功績に伯爵の位を授けた。


ヤナイ伯爵の苦悩の始まりである。






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