サカバコウサロ・位置
「なあ、ゾンさん」
「そのゾンさんっていうのやめませんか」
「まあいいじゃないのゾンさん」
「じゃああなたはスケさんですか」
「骨だけに?」
「いやちょっと何言ってるかわからないです」
「骨身にこたえるぜえ」
「身はないですけどね」
「お前もこうなるんやで…」
「ちょっと肋骨ふるわせるのやめてくれますか?っていうかどうやってやってるんですかそれ」
「なんか…ちょっと…できた」
「雑かよ」
「ヘヘッ」
「ほめてないです」
「……」
「よくもまあ骨だけなのにそこまで表情出せますねえ」
「お前だって表情筋腐ってるじゃん!」
「腐っても筋、的な」
「意味わかんねえよ」
「私もわからないです」
「俺さぁ……」
「はい」
「最近悩んでてさぁ……」
「そうですか」
「この前健康診断いったんだけどさぁ」
「ほうほう」
「骨密度が下がってるって言われて…」
「あー……やっぱり、この歳になるとねえ」
「そうなんだよな……」
「ちなみに、何か不調が起きたりしてるんですか?」
「軋む」
「軋む、ですか。」
「寝て、起きるとさ……ギギッギってすげえ嫌な音する」
「うわあ」
「というか寝返りうつときも音してるっぽくて」
「はい」
「一緒に寝てたかみさんにうるさいって怒られちゃった……」
「こんなとこで泣かないでくださいよ……」
「だってさぁ……」
「あっ」
「なに」
「……ここ、ヒビ入ってません?」
「えっ」
「ほらここ、丁度スケさんからは死角になってるんですけど」
「ダメだ……見えない」
「ちょっと頭貸してもらってもいいですか?」
「あ、お願いできる?」
「はい。こんな時アンデッドって便利ですよね」
「ほんとね~」
「よっ……あれ……よっ……あれ」
「ちょっ……あ痛!!痛い痛い痛い!」
「あ、す、すみません」
「ふう……死ぬかと思った……」
「もう死んでますけどね」
「うるせー」
「どうします?頭取れないじゃないですか」
「あ、あ、ちょっと待って。これ最近立て付け悪くて」
「そんな古くなったドアみたいな……」
「よっ……と」
「おぉ~。スポッと取れましたね。それじゃちょっと失礼します」
「はいはい。優しくしてね」
「ウインクやめてもらえます?っていうかどうやってウインクしてるんですかそれ」
「なんか……できた」
「そうですかもういいです。よっ……意外と重いですねえ……ほら、見えます?ここですよ」
「え、ごめんわかんない。どこ?」
「ホラそこの腰骨当たりの……ってうわっ!」
「腰骨……うおっ!?うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」
「ああああすみません!腕ちぎれちゃって!!!!ああ!もうあんなところまで転がっていってる!おーーーーーい!!!待ってーーーーー!!!!」
「あ、お客さん方、お代……!」
「……いってしまわれました。まあ、常連の方ですし ツケでも……」
「……」スッ
「……おや、これはこれは、どうもご丁寧に」
「……(*^^)v」
「頭と体に別の意志……あの方、デュラハンになりかけていらっしゃるのですね」
「……(/・ω・)/」
「……では。あなたも立派なお客様ですね。ご注文はなんにします?」
「……(=^^=)」
「……はい、カルシウムたっぷりフィッシュミルク、ホットですね」
「……!(^^♪」
「いえいえ……これも商売ですから」
「……!!(^◇^)」
「ああ、いえ……というかお客さん……」
「……?(‘ω’)」
「その……頭がなくてご不便なのでは……」
「…………。( ゜Д゜)」
「……!”(-“”-)”」
「……(#^ω^)」
「ああ、そうなんですね」
「……(*´Д`)」
「苦労なさってるんですねえ……」
「……!( ;∀;)」
「では、別の頭が良い、と思われたこともおありなのですか」
「……(´・ω・`)」
「おや……それはまた」
「……(*´з`)」
「ふふふ……まだまだお若いですねえ」
「……(≧▽≦)」
「……( *´艸`)」
「ふふ……しばらくゆっくりしていかれますか」
「……(;’∀’)」
「ああ、承りました。外は寒いですから、お気をつけて。無事再会できるよう……こちらはサービスです」
「……(; ・`д・´)」
「いえ、どうかお気になさらず……これからも当店をごひいきにお願いいたします」
「……(‘◇’)ゞ」
「……それでは、いってらっしゃいませ」
「……(@^^)/~~~」
「……………………パートナーって、いいですねえ……」




