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ただ、気ままであるために  作者: 眠る小籠包
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6話 クランの登録

冒険者登録を終えた俺は依頼を受けるために、依頼書が張り付けてある場所へと向かう。依頼書は冒険者相談窓口の対角線の壁、つまり入り口の左側の壁に所狭しと、貼り付けられている。入り口の近くにはDランクの依頼が、そこから奥に入るにつれてE, F, Gとランク順に並べられている。ふと、C以上のランクの依頼はどこにあるのかと疑問に思うが、Gランクの自分には関係のないことだと疑問を頭の外へと追いやる。

Gランクの依頼に薬草採取という依頼書があったため、はがして左から2番目にある依頼の受付へと並ぶ。依頼書を渡して、薬草採取の依頼を受ける。

簡単なことだ。以前に薬草については教えられたことがある。事前調査も必要ないだろう。


そう思ったが果たして、、、






全く問題はなかった。依頼達成を報告し、採取した薬草を渡す。それなりのお金をもらい、安い宿で一夜を明かした。


朝起きてベッドから這い出る。眠い目をこすって、朝食をとるために1階に降りる。1階にはカウンターとまばらな大きさの丸テーブル、それを囲むように並べられた椅子がある。一人用のような大きさの机の横にある椅子に座り、食事を頼む。

食事の味はそれなりだった。まずくもなければうまくもない。パンは堅いし、スープは味が薄く、ぬるい。しかし食べられないほどでもない。当然だ。ベッドの寝心地も食事の味も程々、これが格安の宿である所以である。

腹ごしらえも済ませたところで、冒険者ギルドへ向かう。学園の試験は明日なのでまだ余裕はある。また、手元にお金がない。昨日薬草採取でお金を手に入れたが、宿ですべて使い果たしてしまった。ゆえに今日の宿代が必要なのである。

そう考え、冒険者ギルドに入ろうとするが、扉の前に一人の男がいた。


「やぁ、昨日の話は考えてくれた。」


話しかけてきたのは昨日俺をクランに勧誘したユーイという男だった。

彼の声を聴いて思う。考える時間が短すぎやしないかと。


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