第4話 呼ばれる前の亜空間
あれ?真っ白い空間?ここどこ?
(あれ?声がでない?)
呼吸できるけど水の中みたいに抵抗がある
「ここは我々のつくった亜空間じゃ!」
『人間だ!』
「うるせぇぞ父ちゃんとジジイ静かにしろ!」
「よいではないかこの亜空間に耐えられる人間は久しぶりじゃからはしゃいでしまうのは仕方ないのじゃ」
『そうだそうだ!何万年に一人の確率だぞ!珍しいんだぞ!』
「やかましい!たまには静かにしてくれ!頭が痛くなる」
「えぇ!?ゼウス様頭いたいのですか?治しましょうか?」
「そう思うならあいつら止めてくれ……」
「無理です!」
「はぁ、聞いた俺がバカだったよ」
……なんだこいつら?
(えっとあなたたちは神様という認識であってますか?)
「ああ、西村鰓、アギトって呼ばせてもらう 俺はゼウスで、あそこのうるさい精霊王の隣が俺の父で、この空間の主こと時空神クロノスだ」
(なぜ私はここに?)
「タメ口で良いぞ?堅苦しいのは疲れるから止めてくれ頼む」
死にそうな顔で頼まれたら仕方ないかぁ
(わかったよ、苦労してるんだな?)
「あぁわかるか、こいつらのせいでどれだけ辛いことか……」
(で、話を戻すがなぜ俺はここに?)
「召喚されてる最中に能力を付けようとしてこの亜空間を繋げたら普通に入ってきた」
(詳しい説明を頼む)
「あー、面倒くさい」
(そこを頼むよ、な?)
「うーん……そうだ!瑠璃が神になったらチャラにしてやるよ」
(神ってのは簡単になれるのか?)
「いや普通はこの空間に耐えられないが瑠璃は何故か耐えているから、もしかしたらと思ってな」
耐えられないと多分気絶したままの状態になるんだろうな
(で、能力をとは?)
「それは父ちゃんに聞いてくれ、だが覚悟しろ?あのうざさは凄いぞ」
(……大丈夫だ、問題ない)
「それフラグ……まぁいいや、じゃあ呼ぶか、父ちゃん!」
あれ?そう言えばクロノスっていう神様が消えてる
「ここじゃ!」
『ぱんぱかぱーん』
うわっ!いきなり現れるなよ
(……)
「な?言っただろ?」
「どうした?ワシが反応が薄いぞ?」
『そうだぞ?』
コイツら殴りたくなってもおかしくないよな?
「クロノス様先に世界樹のこと教えてあげたらどうでしょう?」
「ふむ、そうじゃな!ではフレイヤお主から話せ」
「ええ!?私がですか?」
「自分でやらかしたことじゃろ説明するのは必然じゃ、その間ワシはここで精霊王を一方的にボコボコにして時間を潰しておるからのぉ」
『こっちのセリフだ老いぼれ!今日は負けねぇぞ!』
「老いぼれとはなんじゃ!クソガキ!一度でも勝手から言うがよい」
精霊王と時空神の争いが始まってるのに女神は止めないんだ……
「西村さん少しお時間ください」
(あ、はい女神様何のようでしょう?)
「あ、私はフレイヤと申します気楽にしていいですよ?」
(この状況で気楽に出来たら凄い人物ですよ?)
「確かに!」
ノリいいなこの女神
(で?用件は?)
「はい、これから召喚される場所には世界樹という大きな木があるのですがその木や枝に触れて貴方の魔力を流してください理由は世界樹の妖精の魔力が切れかかっているのです」
ヤバくないの?凄い心配になってきたんだけど
(なぜそんなことになってるんですか?)
「え、えっと調子に乗ってたので私が大気から魔力の吸収ができないようにしたらあの子死にそうになってしまって……」
(あんたのせいじゃねぇか!)
あー、働きたくないでござる
「て、てへっ?」
(くたばれよ)
「っ!?はぁはぁ……なんて目をするの……濡れちゃったじゃない!」
(「『えっ?』」)
女神のドMさに皆驚いてるよ、うん俺もびっくりだわ
(口が滑っちまった……)
「思いは否定しないのね?ありがうございまぁす!」
「『……』」
やせい の 女神 が 突進 してきた
(うわっ抱きつくな死ね!)
「っ!?はぁはぁ……あなた私を昇天させる気?そういうの……嫌いじゃないわ!でも死ねない!」
「『……』」
凄い鳥肌立つことを女神は言ってくる、正直コワイ
(うるせぇ!こっち来んなどっか行け!キモイ!)
「あはんっ!(ビクビクンッ)」
「『平手打ちはちょっと……』」
クロノスも精霊王もドン引きしてる
(はぁやっと倒れた、さて時空神様「ワシもタメ口でよいむしろ推奨」……わかったクロノス、能力の説明を頼む)
「うむ時間がないので二度は言わんぞ、能力とはステータスじゃ、生命力・攻撃力・防御力・素早さ・魔力量・運をまとめてステータスとよんでおる」
HP=生命力
体の耐久力のこと
HPがゼロになると死ぬ
STR=攻撃力
物理攻撃で物質のHPを減らす威力のこと
普通の人が50から90
VIT=防御力
物理攻撃による威力を減らす耐久力のこと
普通の人が30から50
AGI=スピード
人体の筋肉による反応速度
普通の人が約50から60
LUK=運
不運・幸・幸運の3つに分かれる
不運 STRが半減
幸 STRが確率で2倍
幸運 STRが常に2倍
MP=魔力量
魔法を発動させるための力
生物は常に魔力を消費しているため睡眠で回復している
MPを使いきった状態を『ゼロMP』と呼びゼロMPの状態になると生命本能がMPを回復させるために睡眠を促すため眠くなる
skill
コツをつかめば習得できるものが多い
習得できないのは特殊スキルだけ
称号
経験により自動でつく
ステータスに補正がつくものやつかないものも存在する
「まぁこんなところじゃな他に質問は……いや、そろそろ時間じゃ分からないことがあれば召喚先で聞くがよい」
(あぁ、ありがとう だいたいわかった)
「もう少しお主とは話していたいのじゃが時間は有限じゃ」
『俺からはお願いとアドバイスがある、魔王ちゃんにそろそろやっていいと伝えてくれアドバイスは疑うのは人間だ』
やるって何を?人間を疑うの?
(?意味が分からない)
『今はまだいい、そのうちわかる』
「それじゃアギト、神になったら友人に飯をご馳走してやる」
(あぁ、ゼウスありがとう)
「フレイヤは……起こさなくていいよな?」
(「『起こすな!』」)
あの変態が起きたら大変なことになるから起こさなくていい
(……じゃあ行ってくる!)