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第2話 桃源郷

すみません。1話目誤って投稿してしまっていたことに今更気づきました。

本当はもっと書き溜めてから投稿する予定だったのですが……

と、悔やんでも仕方がないので、書き溜め分を今日からしばらく毎日更新していく予定です。


あと、公開はまだ先だと思って適当にでっち上げたあらすじが地味に恥ずかしいです。

こちらも早いうちに修正しておきます(笑)


 




「確認します。あなたのプロフィールは、これでよろしいですか?」






 ==========================================================




 名前:アマネ


 種族:エルフ

 性別:女性

 年齢:17才

 所属国:ミストランド

 職業:レンジャー


 力:12

 敏捷:20

 知力:9

 体力:11

 運:8


 特技:【サモン】lv.1

 種族特性:【森林浴】




 ==========================================================






 ……ん?何か問題が?


 だってこのゲーム、ファンタジーなんですよ?

 ファンタジーといったら、剣と、魔法と……そしてエルフでしょう!

 となれば、なるしかないじゃないですか。エルフとやらに!


 えっ、エルフにだって男がいるじゃないかって?

 バカヤロウ。ファンタジーでエルフといったら、やっぱり女エルフだろう!


 ……い、いいじゃない。

 一回くらいひらひらしたの着てみたいじゃない。

 おっぱいのある感覚とか気になるじゃない。

 だって男の子だもの。


 おいそこネカマっていうな!

 いいえ。どう見てもネカマです、本当にありがとうございます。



 ゴホン。



 ちなみにこのゲームのステータスは、『力』『敏捷』『知力』『体力』『運』の5種類で構成されるらしい。


 『力』は、文字通り腕力や膂力、瞬間的に発揮できる力の大きさを表してるようだ。

 簡単に言えば、単純な火力がほしければこれを上げろということですね。


 『敏捷』は、素早さや器用さをあらわすステータスだ。

 このステータスが高いと、足が速かったり手先が器用だったりといろいろ便利そうだ。

 現実だと、素早さと器用さって別だろとか思わなくもないけどね、まあゲームだし。


 『知力』は、頭の良さ……ではなく、魔法関係に恩恵のあるステータスらしい。

 まあ仕様上考えるのはプレイヤー自身だから、頭の良さまでは操作できないよな。


 『体力』は、体の強さや持久力に関わるステータスとのこと。

 敵から味方になったキャラは、軒並みこのステータスが下がると評判のアレですね。


 『運』は、ゲーム内の様々な成功判定に関わるステータスらしい。

 地味だけど、実は重要ってポジションだよね。大体どのゲームでも。


 ステータスの初期値はポイント振り分け制で、デフォルトの値は10らしい。

 ここから+10ポイントボーナスがあって、それぞれステータスを-2まで下げることにより更にボーナスポイントを増やせるのだ。

 つまり極限の脳筋を作ろうとしたら、こんな風になる。



 力:28(+18)

 敏捷:8(-2)

 知力:8(-2)

 体力:8(-2)

 運:8(-2)



 さすがにこんな紙でできたゴーレムのようなステータスにする人はいないだろうけど。

 参考までにデフォルトの10が、それぞれの一般人レベルということらしい。

 なお、8まで下げると一般人はおろか虚弱レベルとのことだ。

 では10が一般人レベルということを踏まえて、改めて俺のキャラを見てみよう。



 力:12

 敏捷:20

 知力:9

 体力:11

 運:8



 このエルフ、すっごくはやいよ!

 大体どのゲームでもすばやさは重要だし、この極振りは問題ないはず……だよな?






「続いて、あなたの外見を決定いたします」



 お、ついにきましたか。

 セラフィさんの言葉とともに、ポンとエルフ型のマネキンみたいなものが現れた。

 見た目はおよそ10歳くらいの平凡な子供って感じだな。



「それぞれのステータスを、スライドバーにて入力してください」



 再び眼前に入力画面が現れた。

 うわ、こりゃまた項目がめちゃくちゃ多いな。

 目の項目だけでも、形、大きさ、位置、瞳の色、瞳の大きさ、睫と6項目もあるのか。

 どれどれ……ぶはっ!いきなり大きくいじったらヒラメみたいに目が離れてしまった。

 やばい、これ本気でかなり好き勝手いじれるんだな。

 よーし、ますますやる気出てきたぞ!















「ひー……ひー……死ぬ……」



 10分後、土偶によく似た虹色エルフを目の前に、笑い転げる俺の姿があった。



「これでよろしいですか?」

「よくないわ!」



 優しく微笑むセラフィさんの視線が、心なしか生ぬるく感じられる。

 しまった。どうやら少々遊びすぎてしまったようだ。

 そろそろ真面目にやらなければ。

 俺は気を取り直して、再びエディット画面を立ち上げた。



 しかし、色々極限にいじったおかげで、ひとつ気になることが出来てしまった。

 それはこのエルフ型の人形の外見年齢が、どんなにいじっても幼いままなのだ。

 例えば身長を伸ばすと体系そのまま大きくなるし、胸をいじると違和感がすごい。

 細かく修正すればなんとか理想の体系には近づくが、それでもどこか違和感が残った。

 なんというか、ただの発育の良い小学生、みたいな。

 うーん、いじりすぎてもうどこいじったら良くなるのかわかんなくなってきたよ。

 違うんや。ロリ巨乳エルフなんて邪道なんや……














 はい、ようやく解決しました。

 というか、少々キャラクターのプロフィールが変わりました。




 ==========================================================




 名前:アマネ


 種族:エルフ

 性別:女性

 年齢:35才(←NEW!!)

 所属国 :ミストランド

 職業:レンジャー


 力:12

 敏捷:20

 知力:9

 体力:11

 運:8


 特技:【サモン】lv.1

 種族特性:【森林浴】




 ==========================================================





 まぁ、そういうことでした。

 エルフの17歳って、まだまだ子供だったんですね。

 というわけで、ようやくここから本当のキャラエディットが開始なわけですね。

 うおー、俺の理想のエルフ像見せてやるぞー!















「か……完璧だ……」



 数時間後、そこには『ぼくのかんがえたさいきょーのえるふ』が誕生していた。

 出来上がった理想のエルフを目の前に、俺は感動に打ち震えていた。


 さらさらストレートな金髪は、その透明感も相まって角度を変えるたび幻想的なイルミネーションのようにキラキラと輝いている。

 瞳は少し深めの青……というか藍色かな。

 少し釣り目がちで、今は表情がないため少々冷たい印象を受ける。

 だがくりくりと可動域の大きなそれは、笑えばきっと愛嬌のある表情になるだろう。


 肌の色はかなり白めになった。

 やっぱりこの髪の色だとそうしなければ少々浮く感じがしたのだ。

 顔のパーツのバランスは、一番時間をかけただけあってこれ以上ないほど整っている。

 自分で言うのもなんだが、惚れ惚れとするような黄金比だ。

 手足はすらりと長く、ウエストにもしっかり括れが存在する為、かなりメリハリのある体になっている。


 ちなみに、エルフは貧乳というイメージも強いが、実は俺はどっちでも良い派だ。

 なので今回は普通にある……いや、けっこうあるくらいにしてみた。

 カップでいえばおよそD~Eくらいなんじゃないかな。谷間?余裕ッスよ。

 いやだってさ、どうせなら『ある』感覚もどんなものか味わってみたいじゃない?

 せっかくの女の子体験なのだ。こんなところで自重していてもしょうがないだろう。


 そしてこっちも大きさ以上に形の方にこだわってみた。

 匠もかくやというくらいに微調整に時間を費やした。

 どうせなら頂上のポッチまで設定できればよかったけど、残念ながら項目がなかった。

 そこまでいくとR18指定ですか。そうですか。そうですよね……


 あとエルフの最大の特徴であるエルフ耳は、少し短めにしてみた。

 だって長すぎると絶対どこかでぶつけそうだし。痛いの嫌だし。

 でも人間のよりは明らかに長いし、ちゃんととんがってるよ。

 一目でエルフとわかるくらいの体裁は保ってるよ。

 エルフ(笑)にはなりたくないからね。


 外見年齢は、およそ人間で言うところの16~17才あたりだろう。

 少女から大人の女性に変化する過渡期、若さと色香を兼ね備えたハイブリッド世代だ。

 まあ、単純に自分と同世代ともいうけどね。



「これでよろしいですか?」

「はい、喜んで!」



 優しく問いかけてくるセラフィさんに、俺は全力をもって是正した。


 俺は、眼前で並んだ自分のキャラとセラフィさんを、改めて見比べてみた。

 女神と見紛う美貌のセラフィさんと並んでも、俺のキャラは遜色ないように見える。

 むしろ自分好みに作った分、俺のキャラの方がより好みともいえる。

 当然贔屓目も入ってるとは思うが、それでも大きく見劣りしない時点で相当なはずだ。

 なにしろ、公式でプロが作ったキャラと並んで、見劣りしない出来栄えなのだ。

 うむ、我ながらいい仕事をしたものだ。



「それではアマネ様の体を、指定の通りに決定いたします」



 最終決定を承認すると、意識が一瞬暗転し、いまいち定かでなかった天地が戻ってきた。

 おそらくこれでもや・・の体から、作成したキャラに意識が移行されるのだろう。

 なるほど。まだキャラが不確定だったからあんな状態だったのね。

 バグって言ってごめんなさい。


 といってる間にも、ぼんやり全方位に広がっていた視界が、ある一方向に定まってゆく。


 ……お、おお?


 地面を踏んでる足の感覚がある。肌に接触する空気を知覚できる。

 なにより自分の体の重さを感じることができる。

 と、いうことは……


 試しに俺は、目の前に自らの手をかざしてみた。

 すると、予想以上にか細く、そして予想以上に白い指先がにょきりと現れた。


 そのまままじまじと、自らの手を表から裏から観察する。

 間違いなく今の俺の手なんだけど、どう考えても元からは似つかないしなやかな手。

 へぇ、今までそんな意識してなかったけど、女の子ってこんななんだ。

 男の手と女の手ってここまで違うものなのか。



「きれいだな……」



 思わずそんな言葉が口から漏れた。

 なんというか、感動だ。



「……ん?」



 ふと気づくと、視界の端にキラキラと輝く何かが揺れていた。

 そろりとその何か指先でつまみ、目の前に持ってきてみる。

 それはやはり予想の通り、透き通るような輝きを放つ淡い金色の髪だった。

 指を離すとスルリと抵抗もなく解け、金の残滓を残して再び視界の端へと消えた。

 ほわ、今の手触りすごいな。極上の絹糸みたいな髪の毛って本当に存在するんだ。



 うん。ここまでくればもう間違いないだろう。

 俺はついに意を決して、自らの体を確認する為その視線を下げた。


 すると、そのとたん胸元にそびえ立つ、大きな山脈にぶつかった。

 うおぉ!なんとなくわかってたけど、やっぱりかなり大きいなコレ。

 というのも体が変わった時点で、実はずっとコレの重さが気になっていたのだ。

 そう。とても無視なんかできないほどに、ソレは予想を超えて重かったのだ。

 おっぱいが。


 ふーむなるほどねー、これが実際のおっぱいの重みなのか。

 これは聞くと感じるのじゃぜんぜん違うものなんだな。

 こんなおもりを常時ぶら下げてれば、そりゃ肩も凝るわけだ。


 なるほどなるほど。胸の大きい女性っていっつもこんな感じなのか。

 そっかー、へー、ほー、ふーん……





 あれ?

 つーかひょっとして俺って、この時点でもう失敗してるんじゃないか?


 だって俺のキャラ、敏捷極振りレンジャーですよ。

 10で一般人、8で虚弱だから、逆説的に一般的すごいは12程度ってことだろう。

 あの……俺の敏捷20もあるんですけど。

 まだプレイまで行ってないから未確定だけど、多分ヤバい動きができるはずなんだ。

 そしてその動きに、この自己主張激しいおもり・・・はついてくることが可能なのか?

 何しろ動かなくてもこの存在感なのだ。

 これで激しく動こうものなら、下手すれば遠心力で千切れるんじゃないだろうか。

 ぶっちゃけ、はてしなく不安だ。


 ……い、いやでもここってファンタジーの世界だし!

 おっぱい戦士とか、むしろファンタジー的には日常だし!

 このまま動いても、不思議反重力で相殺されて大丈夫かもしれないし!


 本当におっぱいの物理法則だけはファンタジーであってください。心の底から。



「はぁ……ある・・感覚はわかったし、やっぱり一般的なエルフらしく削っちまうか」



 ため息とともに、俺は両胸についたおもり・・・を持ち上げてみた。



(ふにょん)


 ……ん?



(ふに、ふよよん……ぽよん)


 …………こ、これは!?……!!!




(ゆさ、ゆさ、ぽよんぽよん……たゆん)


 …………!???!!!?!!!!!!



 こ、これは!

 両の手から伝わるその感覚は!

 先ほど邪魔なおもりと断じたはずのそれが伝えてくる、この未知なる感覚は!


 ずっしりとした重みと……そして、それ以上の吸い付くような柔らかさだった。


 手の平サイズなんてよく聞くが、小さくなった俺の手からは零れるサイズなのだ。

 そして指からこぼれる肉の感覚がなんというか、しっとり、ふにふに、マシュマロ?

 今の俺は"布の服"的衣服を身に着けているが、それでも十二分に伝わってくるのだ。

 この質量を伴った、圧倒的にして暴力的な柔らかさが。



 この感覚は、なんというか、ヤバい。


 自分の体だけど、そんなの関係ないくらい、ヤバい。


 いっそこれで一日潰してもいいんじゃないかと思える桃源郷が、そこにはあった。






 おっぱいは……やはり偉大だった。






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