30 シナ大陸の情勢とか
あの日から7年、大陸規模で混乱しているのはシナ大陸だけである。
世界を見渡すと存続になんとか成功している国もあれば、国が分裂したり瓦解しながらも新たなる群れを創って纏まり落ち着きつつある地域もある。
シナ大陸も独立して国として纏まりつつある地域もあるが内戦状態にある地域が殆どである。
半島国を除いたシナの周辺国は独立勢力の独立を促して独立した国から順に承認して支援を強化している。
現在、内戦状態にあるのは漢族の軍閥が支配する地域で、他の民族は独立した地域に逃げ込むか新たな独立勢力を創って勢力を拡げようとしている。
外から積極的に介入しようとするのは華僑と日本の隣にある半島国の南側だけである。
「我が民族に有史以来初めて与えられたシナの覇権を掴むチャンスだ」と半島南側のメディアは盛り上がっている。
「他の民族は独立した国や独立勢力が優勢な地域に逃げて漢族のシナの覇権をめぐる内戦に巻き込まれまいと必死なのに半島人は自国の独立を危険に晒して自ら巻き込まれようとしている」とシナの周辺国は呆れ返っている。
中華の思想からすると当然の帰結なのかもしれないが半島人がここまで毒されているとは……流石小中華を自負するだけの事はある。
日本から見ると不思議で仕方がないが半島人にとってシナの中原を制してシナの覇権を掴むのは魅力的な事で自国の独立を賭けるに値する事なのだろうと考えていたのだがまだまだ甘かった。
半島人は自国の独立を賭けているつもりは全くなくて危なくなったら日本に擦り寄れば助けてくれると思っているのだ。
半島の南側政府が国交の断絶を宣言して以来日本とは準戦争状態なんだが何を根拠にそんな妄想が出て来るんだ?
大体危なくなったら他所の国に擦り寄れば助けてくれるなんて前提で物事を進めるのは大国に事大する属国の思考ではないか、真面な独立国とは思えない。
だが長く属国であり続けて事大してきた半島国は危なくなったら大国に擦り寄って縋って来たのでその思考が極当たり前なのだろう。
半島は長らくシナの中原を支配した王朝の属国であり続けて半島人は中華に属する事を誇りにしてきた。
モンゴル族や満州族等の異民族がシナで王朝を起こすと自分達が中華の正統だとか陰で言いながらも属国であり続けた。
だから小中華を自負する半島人にはシナの混乱が自分達が覇権を掴むチャンスに見えるのだろう。
漢族は天命を失っている、覇権を掴むのは我が民族だとか考えているのかな。
なんか積年の妬みとか溜まったものが爆発した感じだな。
まぁ、昔とは違って異民族が民族意識の高まったシナで覇権を掴むのはまず無理な話だけど。
それに危なくなったら日本に擦り寄れば助けてくれるなんて甘い考えの民族が覇権を掴むなんて絶対無理だ。
半島南側はシナが内戦状態にある事を利用してシナの制覇を狙っている訳だが旧満州地区は比較的安定していてあまり隙が無い。
この為、表向きは旧満州地区の軍閥との友好を装って交易等をしていたが裏では朝鮮族を使った破壊工作で旧満州地区を混乱させて征服の足掛かりにしようとしていた。
半島南側は旧満州地区の混乱が進んで情勢が不安定に成ったら、適当なところで朝鮮族を中心にした勢力を起ち上げて傀儡国に仕立て上げる予定でいる。
昔の満州国みたいな属国を造り、いずれは併合しようと目論んでいる訳だ。
半島南側は朝鮮族に武器や物資を流したり工作資金を融通したりして旧満州地区でのテロ行為を促しており実際それらしきテロ事件が年に数回起きている。
テロ事件の度に「旧満州地区はもうすぐ他のシナ地域と同じ様に混乱するからその暁には半島人が征服し安堵させて新たな支配者になるのだ」と言った報道を半島南側メディアは流している。
半島南側はテロを朝鮮族を使った工作の結果だと判断していたが実際は北京その他を支配する漢族の軍閥が送り込んだ破壊工作員によるもので朝鮮族は関わっていない。
朝鮮族は上手く立ち回っているつもりだが他の民族に信用されておらず、武器や物資の殆どが旧満州地区を支配する軍閥に流れてテロ対策等の治安維持のために使われている。
半島南側の計画では朝鮮族が武器をばら蒔いて治安を悪化させる事になっているが、朝鮮族は最終的に武器や物資がどこに行こうが仲介で儲かれば良いのでそんなことは気にしていない。
朝鮮族はテロが起こると南側政府に報告して工作のためと称して物資や資金をせしめているだけである。
旧満州地区を支配する軍閥は治安が悪化する事を懸念していて治安維持に努めている。
半島北側から難民の流入が続いていて彼らの犯罪が問題に成っている。
難民には食い詰めた軍人も紛れ込んでいて警察等の手に余る案件も増えていて非常に厄介なのだ。
ただし、彼らは唯の犯罪者なので破壊工作員より対処の優先順位が低く、対応が後手になっている。
半島南側の工作については朝鮮族への工作資金等の流入により、間接的な難民支援になっている。
半島北側からの難民は朝鮮族の居留地に紛れ込むため、工作資金の大半は同胞の難民への支援と破壊工作員の育成の名目で消えてしまうのだ。
朝鮮族は難民の犯罪行為を破壊工作と称して半島南側に報告しているが工作資金の殆どは途中で抜かれて難民にはあまり回っていない、それでも難民へのお零れが0ではないため無いよりはましなのだ。
その結果として支援は行き渡らずに難民の一部が犯罪に走り、それを破壊工作として朝鮮族が半島南側に報告している。
これは破壊工作と言えるのかと日本人は思ってしまうが彼ら的には充分破壊工作と言えるのだろう。
何もしない方が犯罪者が増えて治安が悪化する気がするが如何なんだろう?
旧満州地区の南側の遼寧省には内戦が始まって以降は途切れることなく南から難民が流入し続けていて多数の工作員が紛れ込んでいる。
半島人はこの工作員が時々起こすテロに対して自分達の工作が上手くいっていると勘違いしている訳だ。
旧満州地区には半島の北側から難民の流入が続いていて彼らの犯罪も問題に成っている。
半島人は朝鮮族の報告から難民の犯罪も自分達の工作が上手くいっている証拠だと勘違いしている訳だ。
凡そ南側政府の思惑とは反対に成っているのだが妄想を優先する半島人は気付こうとしない。
そんなわけで半島人による旧満州地区の支配は半島人の妄想の中以外では遅々として進まない。
例によって日本人が邪魔をしている事になっているのだろう。
日本人からみて理解できないのは半島人が旧満州地区を故意に混乱させようとしている事だ。
他の周辺国が難民の発生を減らそうと努力する中で何を考えているんだ。
旧満州地区が安定しているから防波堤に成っているのに………この防波堤が無くなったらロシアと半島に難民が流れ込むのは必至だ。
旧満州地区の向こうには難民予備軍がまだ億単位でいるんだぞ、防波堤を壊してどうするんだ。
周辺国は独立勢力の独立を促して防波堤を造るのに必死なのに半島国だけは逆だ。
半島人は妄想全開で上手く遣ってシナを制覇する事しか考えていない。
結果としてシナから大量の難民が半島に流れ込む事になっても亡国が迫る状況とは捉えず、工作が上手くいっている証拠だとかシナの覇権を掴むための第一歩だとか脳内変換するのだろう。
まぁ、工作も失敗して却って安定が増す方向に進んでいる様だから日本人は放置しているけど………まかり間違って半島人の工作が成功すると困るから注視だけはしている。
半島南側から陸路でシナの中原に出るには旧満州地区の南の遼寧省は通過地点に当たるので、半島人は妄想を維持するためにもそこを支配しなければならない。
しかし、その為には普通に考えると旧満州地区との間に有る半島北側が邪魔だから北側と統一してからでないと無理であろう。
半島北側は核兵器の無効化以降は将軍様の威信が失墜して軍の支配する都市部とその周辺以外は無政府状態で夜盗が支配する状況であり、絶好の機会の筈なのにそうなってはいない。
半島南側メディアによると旧満州地区の支配より先に半島を統一するとシナの制覇にはお荷物になるから後回しにしているのだそうな。
でも統一しないまでも北側の西半分は支配下に置かないと陸路でシナ側に行けないから無理がある様な気がするけど………
半島南側メディアによると何故か旧満州地区を支配する際には北側は味方する事になっていて半島の正式な統一はその後で良い事になっている。
彼らの皮算用だと旧満州地区の支配と同時か後なら旧満州地区の経済力も加わるから大丈夫らしい。
半島の統一を後回しにしている件については「日本の支援が有れば統一してから覇権を目指せたのに!」とか言って日本が悪者に成っている。
何で日本がシナ大陸の状況を悪化させかねない支援をしなくてはならんのだ。
半島人が失敗して半島国が崩壊するだけならいいけどまず間違いなく半島から難民が来るではないか。
日本人の見解では半島人によるシナの制覇は成功する見込みは限りなく薄くて、国が維持できずに半島全体が北側並みに落ちぶれる可能性が高い、その後は良い予測だとシナ側の勢力に併合されて、悪い予測だとそのまま放置だ。
日本政府の方針はどのような結果でも難民の受け入れは拒否、半島人が自ら選択したのだから後始末も自分で遣れだ。
まぁ、シナを制覇する可能性も0ではないんだ好きにするさ。
そう言えば半島人の学者が半島の長い属国の歴史を誇らしげに吹聴して日本は独立して冊封体制を離脱したから半島国より格下だと日本を蔑んでいたな。
李氏朝鮮が清から独立して大韓帝国になった時も独立反対派がいて冊封体制からの離脱を嘆いたらしいから日本人には信じ難いが半島人にとってはあまり違和感のない思考なんだろう。
日本人は長い独立の歴史を誇っているから一部の人は半島を万年属国とか言って蔑んでいるしな。
互いに誇らしい事が相手にとっては蔑むべき事なんだから価値観が違いすぎて互いを理解できないだろう。
それに半島人は自分が正しいとしか考えられない連中だから価値観が違う事を容認できずに日本人が悪いとか間違っているとか言い出して日本人を非難するに違いないのだ。
日本人と半島人は相容れない、国交断絶は正解だな。
旧満州地区は内戦が始まる前の遼寧省・吉林省・黒竜江省の東北三省の総人口が公式には約1億人で住民は居住する省に関係なく満州人とか東北人とかの意識が強い。
旧満州地区は清朝支配の頃は漢族の居住は制限されていて人口希薄地帯だった、その後ロシアや日本の半植民地となり、満州国の建国後は五族協和を掲げて多民族の居住地となった。
満州人とか東北人とかの意識は満州国の時代に醸成されたものと考えられる。
内戦が始まってからも比較的安定していたため人の流入が続いていて、モンゴル自治区のモンゴルへの併合に伴い旧モンゴル自治区から一気に人が流れ込み人口が激増した。
現在の人口は推定1億7千万人で倍増する勢いであり、旧満州地区北側の吉林省・黒竜江省だけで約1億人でほぼ倍増している。
日本とロシアは旧満州地区に独立勢力が現れたら支援する予定でいる。
半島人は旧満州地区を足掛かりにシナの覇者になる妄想を抱いているが今の所実害が無いので放置されている。
日本政府は旧満州地区に独立勢力が現れる様に色々工作してはいるが今の所上手くいってはいない。
軍閥がそのまま国として独立しても承認して支援する予定でいるが、漢族が支配する地域がシナの統一を諦めて独立する様子は無い。
旧満州地区を支配する軍閥は特に遼寧省の治安が悪化する事を懸念していて治安維持に努めている。
他の軍閥が送り込んでくる工作員によるテロには危機感を持っていて色々対策している様だ。
遼寧省は旧モンゴル自治区と南から流入した難民で人口は倍増する勢いで増加している。
南からの難民については遼寧省の南端に留める様にしているためかテロは遼寧省でしか発生していない。
旧満州地区を支配する軍閥は満州人とか東北人とかの意識が強い事を利用して魔素生命を制定する事で群れとして纏める事も検討しているようだ。
日本政府は魔素生命が制定されると群れとして纏まり仲間としての結束が格段に強くなるため、シナを統一する意識が薄れて他の漢族とは意識が別れて独立するのではないかと注視している。
シナ大陸の独立した地域と旧満州地区以外は内戦状態にあって軍閥の支配する産業地帯と一部の都市以外は匪賊の支配する無法地帯と化した。
無法地帯からは皇帝を自称する者と取り巻きが現れて新たな勢力を築いたりして群雄割拠の状態だ。
シナと半島以外の世界は犯罪発生率も下がってそれなりに纏まる群れが出来て安定し始めている。
世界を見渡すと人が大規模に殺戮し合っているのはこの地域だけで、他の地域では群れの小競り合い程度で済んでいる。
シナの歴史では近代を除いてシナ全体が平定されていた事は無い。
まぁ、これは統治形態により多少の差はあるが近代以前なら他の地域も似たようなものだ。
シナでは皇帝の治世下で実質的に皇帝が支配するのはシナの支配領域内の支配と貿易の拠点となる都市とその周辺で上納が多い地域、上納の少ない間の広大な土地は無法地帯で土地の有力者が支配するか匪賊が跋扈する状態だ。
土地の有力者と匪賊が紙一重の土地もあるし、役人が派遣されても役人は上からの棒給では無くて下からの賄賂で食べているから………まあそう言う事だ。
皇帝の治世とはシナのある程度纏まった拠点を皇帝が支配している状態の事で、乱世とは皇帝がいないか力が弱くてシナの拠点が別々の勢力に支配されている状態の事である。
乱世になると無法地帯が拡大するに伴って匪賊の勢力も拡大して新たな革命勢力になったりもする。
皇帝の治世と言っても支配領域内ではいつもどこかで乱が起きているのが当たり前でそれが皇帝を倒す程の大乱になるか途中で潰されるかの歴史が続いてきた。
シナでは秦の始皇帝が中原を支配してから清朝が倒れるまで皇帝の治世と乱世を二千年も繰り返してきた。
支配者が変わっても支配形態はさほど変わらないまま二千年も古代帝国のままで過ごしてきた。
近代になって一見変わったかの様に見えたが現状を見るに実態は変わっていなかったのだ。
中華の統一を大義とし正統とするシナ二千年の呪縛である。
シナの今の状況はまさしく乱世でこの混乱の中からシナの新しい覇者が生まれ出る。
漢族が中華の統一を目指す中から覇者が生まれてシナの覇権を握りいずれその覇権も陰り滅びて乱世が始まりと、漢族が中華の統一を大義として掲げる限りシナは統一して破綻してを延々と繰り返すのだ。
昔は周辺の民族も富を求めてそれに参加したが今ではそれも半島人だけとなった。
まぁ、漢族がシナの限られた勢力圏の中で争うだけで、周辺の国々を争いに巻き込まない限り問題はない。
華僑は世界の国々をシナの混乱に巻き込もうと画策している。
シナ周辺の国々は今回の混乱にも将来の混乱にも巻き込まれない様に対処しようとしている。
昔と違って世界のどこにも溢れ出る漢族を受け入れる余裕は無いし漢族の勢力圏拡大の余地も無い。
「漢族は現在内戦状態にある領域内でどうにかしろ」が漢族以外の殆どの人々の総意だ。
因みに半島人はシナの覇権争いに加わるそうだから上に担ぐなり足蹴にするなりご自由に。




