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プロローグ


 4月1日ー…

それは俗に言うエイプリルフール。嘘をついても許される特別な日。


 私はそんな少し不思議な日にまつわるある伝説を調べていて、ほとんど見当たらない資料を見てまわる生活をしていた。

 そのある伝説というのはおばあちゃんにもらった本で知った、不思議な日”エイプリルフール”には、ある呪いがあるというものだ。


 その呪いの内容は、どうということもないようで、とても恐ろしいもの。


 -・・・千年に一度、”呪い”に気まぐれに選ばれた4人のエイプリルフールについてしまった嘘が、逆転してしまうというもの。


 "エイプリルフールについた嘘なんかはほんの遊びだ"などと思い込んでいるせいで人間は取り返しの付かないような嘘をつく。

たとえばそれは、人が死ぬようなものかもしれない。


 ところで嘘くらいどうということはない、と言う人もいるが、私はそうは思わない。

これは呪いのことを知る前からずっとずっと、思っていたことだ。

 嘘をつくことはいいことではない。時にそれは罪となるくらいだ。

だから神様が怒って、そんな嘘つきを懲らしめるために嘘を本当にしてしまうなんてことが起きて不思議ではないではないか。


 昔からこれを知っていたわたしはもちろん、その呪いに興味があった。

けれど起こる確率は千年に一回という比率なのだから私はそれに遭遇したことはないし、そもそもエイプリルフールに嘘をついて遊んだりはしないからその呪いに自分が見舞われるなんてこともない。


 それでも私は、その呪いを目にしてみたかった。


 そう、4月1日の偶然によって生まれるその呪いをー…




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