表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ファイト、私!

作者: 木下風和

あぁ、やっぱり書くの難しい~

なんか、構造が狂ってしまうんですよね。

イメージ力、なさ過ぎ・・・

 私には「切ない」という言葉がキラキラ光る夜空の星のように見えます。

 どうでしょうか。何かおかしいでしょうか。


 悲しみに暮れてちゃいけない。そんなことは分かっていても、昨日から降り続ける雨には手の施しようがないね。

 お天道様は、薄灰色の厚い雲の上に鎮座しておられる。顔をのぞかせるのは何時なのかな、メルヘンチックになって考えてみたりもする。

 そう、私は今、現実とはかけ離れた世界に飛び込みたいと思うほど辛い気持ちでいっぱいなのだ。

 雨、それは涙。雲、それは私の携帯から消えたある人のメアド。そしてお天道様は、ある人のこと。カーテンはまだ閉め切ったまま。


 確かに我が儘過ぎたのは反省している。

 初めての彼氏だったから。高校時代にみんなのサポート役にでもなれていたら、少しのお零れはいただいて、充実したハイスクールライフを楽しめていたかもしれないのだろう。だけど、大きな眼鏡を掛けているような、オシャレ呆けした私には女子さえ寄りつきやしなかった。

 まぁ、諦めていたのはあったけどね。

 と言うのも、私は高校生どころか、幼稚園の頃からみんなにハメ子にされていたのだ。

 そりゃ、自信もつかないでしょう。でもね、大学に入って、やっぱりちょっとがんばってみようって思ったの。あぁ、このままじゃ悔しいまま終わっちゃうぞ、って。

 ぶっとい眼鏡とはおさらばして、コンタクトに変えて、数えるぐらいしかいない友人にオシャレのコツや、メイクのコツも教えてもらった。


 そして出会ったのだ、彼と。

 彼はアイドルだった、私の学科の。キラキラ光る王子様スマイル。

 いくら根暗だからって言ったって、オタクじゃない私はバリバリ3次元派だ。でも、根暗なのは変わらず、今までのようにその「スマイル」を遠巻きに観察していた。

 するとある日、事件が起こったのだ。

 いつものように講義が終わって、そろそろバイトだって張り切っていたらいきなり誰かに肩をたたかれた。情けない声で私は、「えっ。」っとこれはまた情けない返事をした。そこにあったのは、あの「スマイル」だった。

 彼からの告白だった。それはそれは有頂天だった。たぶんその時の私を見ても、根暗のイメージは湧かないと思う。それほど飛び上がるほどうれしかったのだ。

 嘘と思えるほど、明るい、夏の日差しが降り注ぐような毎日が過ぎていった。暑かった。でも私だけ。


 ある時期から、彼が遠のいていってるのが肌で感じられた。夏の後は秋ですか。

 女子は甘えるべしって、雑誌に書いてあったから、甘えベタだったけどがんばってみた。

 母性的なのもいいよって書いてあったから、元々料理は好きで、どうせなら料理研究家並にって、すごく努力した。アレンジもしまくった。そして、おいしいっていってくれる彼がすごく、うれしかった。「スマイル」も拝めたし。


 そして昨日、彼が私に言ったのは、

 「やっぱり早希は重いね。」

 たぶん別れの言葉だったと思う。というのは私があまりに放心状態だったのであって、彼にとったら私は、やっと檻から出された家畜だったようで。

 収拾がつかない、そんな私に嫌気が刺したようだ。

 

 今は、布団もグショグショ。おねしょしたみたいに濡れている。汗もそうだけど、昨日はずっとそんな言葉を言われてから丸くなって泣いていたのだから当然か。

 結局私が悪いのだ。いろんな事も。すべて。


 親友のケイちゃんに一報を入れた。


 「ダメになっちゃったよ。」


 すると、ケイちゃんは知ったように、


 「押さえなさいって言ったのに。」


 と言った。分かる人には分かるんだね。


 「そんなの無理だよ。嫌がってるって分かってても、肩に力が入っちゃって。あぁ、また出てきた。」


 「そんなモンよ、初恋って。」


 「経験値、豊富な方はお気楽です事。」


 ケイちゃんはちょっと怒ったように、


 「私だって初めはそんな感じだったんだから。師匠がいるだけでもありがたく思いなさい。」


 「分かりました。あぁ、でもがんばってみたのになぁ。」


 「早く吹っ切りなさい。早希が持たなくなるよ。重すぎて。」


 「笑えないよ。」


 「まぁ、とにかく。がんばってね。応援してるから。」


 「ありがとう。」


 その後二人とも、またね、と言いながら受話器を置いた。

 ケイちゃんは、まさしくモテ子さんだった。だったというか、それは今もだと思うけど。

 だから、私はサポートというよりかは遠巻きで見ているようなタイプだった。「あいつがね。」って話す、ケイちゃんはうらやましかったけど特に嫉妬はしなかった。自分はこんなのだから、話せてるだけマシだって、雑談タイムのお昼休みと放課後は大切にしていた。

 彼女と別の大学に行くようになって、互いに他県に行ってからも連絡はこうして取り合っている。たいていは私の悩み相談だから、もっと会話をしなくちゃって思う。



 「あっ、そうか。」


 私は彼をないがしろにしてたのかなって今、気付いた。遅いかな。

 ケイちゃんだからきっと、私のぐだぐだネガティブと不器用さについてきてくれたのだろうけれど、彼は違う。

 私みたいな女は何処にでもいるんだよ。つきあってくれていると言うことを私は忘れていたのかもしれない。

 彼のことをしっかり考えているよって言っても、それは自分が別れたくないだけであって、彼がほしいというものを全然考えていなかった。ホントに自分勝手だなぁ、とつくづく思う。未練がましいけど、明日きっちり謝ろう。


 私にとって、切ない、なんて言葉はキラキラ光る星に過ぎないのだ。

 あれはガスが爆発しているだよって言われても、全然実感が湧かない。切ないなんてそんなモノ。

 センチメンタルな気分に浸るのはいいけれど、不可抗力で切なくなる事なんて、そんなのシンデレラストーリーなんだよ。

 大概が自分に非がある。それを私は今まで、ネガティブだから、で完結してしまっていた。でも少し変われたかな。だって、あのアイドルくんに謝りに行くんだよ。周りの女の子の目が怖いな。泣くだけ泣いたし、玉砕されてもいいや。初めてかも、ここまで意地張るの。

 

 がんばれ、ネガティブな私。強がりな私。


読んでくださりありがとうございます。


読みにくかったらスミマセン。

また推敲せずに出しました。

気が向けば改稿します。至らなくてまたまたスミマセン。


長い文は、イメージを保つのが大変です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ