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色騎士物語  作者: トム
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第1話 サンム村

第1章 レッドナイトと色の騎士団

世の中に7人の騎士がいた。


その騎士は7人それぞれ、すべてが別の能力を持っていた。


その能力は、最強であることから伝説とされた。


だが、それは紛れもなく確かに存在する!


世界最強の騎士が送る、派手で、愉快な、世界をご覧あれ!


          #          #              #


太陽が西の空に沈んだ。辺りは暗くなり、各村々では門が閉ざされる頃である。その近くの森で動く影があった。馬2頭に馬車を引かせるそれもまた村を目指していた。

「ねぇ、あとどれくらいなの、ロイ。」

不意に声を掛けられた男は見向きもせずこう返す。

「サンム村まであともう少しだ。それに、今はロイではなく赤騎士だ。」

そう言った時には大きな門が目の前に近づいていた。それに気づいたロイはこう付け加える。

「ここがサンム村の入口だ。」

「うわ~、大きい。」

「あなたの村もこうすれば良いのでは?」

ロイがそう尋ねると女性はこう言い返す。

「どーせ、うちの村は貧乏ですよーだ。」

と。まるで無邪気な子供のようだ。ロイは少し微笑む。

「俺を雇うぐらいの金がありゃ十分だな。まぁ、稼がせてもらったよ。」

「何よっ!雇われの身でありながら。魔獣や猛獣が出ていなかったら、わざわざ村の年間支出の半分もだして雇うもんですか!」

勿論これも、本当に怒っているのではない。

「あれだけの魔獣が出ればそこらの傭兵ではお話になりませんよ。毎回、相当な被害が出てんじゃねぇの?」

「えぇ。ちなみに言っときますけど、前回は馬3頭と兵士7名が死にました。」


おいおい、そりゃやばいだろっ!よほどの雑魚を雇ったんだな


とロイは心の中で笑った。

「まぁ、そこまでは強くないな。ちょっとぼったくりみたいな感じになったが、まぁ、お前らが出すって言った金額だしな。ありがたく頂戴する。」

「でも、今回はあなたを雇って正解でしたよ。色騎士、世界でたったの7人が持つ能力者達の総称。別名、カラーズセブン!」

「・・・。」

女性は更に続けた。

「前回は、あれだけの死者を出したうえにシーサ村までたどり着けなかった。でも、今回は傷は愚か、汚れすら付いていない。やはり正解でした。」

会話は終わりに近づいていた。大きな門は目の先にある。が、肝心の門が空いていなかった。


「悪いな、今日は門閉まりだ。明日来てくれ。」

近づいてきた男はそう言った。ロイはシーサ村の村長ということを説明しようとしたがその必要はなかった。村長自らが名乗り出たのだ。

「開けてちょうだい。シーサ村の村長が来たと言ってね。」

男の態度は村長を見るやいなやすぐに変わった。

「これはっ、失礼しました。シーサ村村長のケル様とは知らず・・・。」

「いいのよ。それより早く通して。」

「はっ。ただいま。」


男がそう言うと門はすぐに降りてきた。そしてそれと同時に男がものすごい勢いで走ってきた。

「た、大変です、隊長。西門にファイアーモンキーが、出現しました。」

「何っ!?」

その場のほとんどの者が凍りついた。


四等級魔獣、ファイアーモンキー、もしくは火猿。

全身から炎を発し、敵を焼き付ける魔獣だ。


「俺がやってやるよ。」

そう言ったのはロイだった。

「ただし金くれたらの話だ。」

付け加えた部分がなければヒーローだった。が、ロイはそんなものはいらない。あくまでも狙うは金だった。目を丸くした男がこう言う。

「おい、小僧、四等級魔獣といえば、そこらの虫けらとは違ううんだぜ。それを知っての発言か?」

ロイは冷静そのもの。こう返す。

「あぁ、そうだとも。」

「よし、分かった。じゃあ、おじさんと勝負をしてそれから行くかどうか決めればいい。おじさんよりも魔獣は強いんだぜ。」

「当たり前だ。猛獣がお前なんかに負けるかよ。笑わせんなよ。」

遂に隊長の血管が切れた。

「てめぇ、何様だぁ。」

「世界の広さを分からせてやるよ。」


2人とも猛獣のことはすっかり忘れたらしい。男の方に至ってはすでに剣を抜いている。が、ロイの方は余裕そうに立っている。

「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

男がそう言って斬りかかる。が簡単にかわされた。と同時にロイはパンチを繰り出している。結果、男はかわされ飛ばされの散々な結果に終わった。男は優に30mは飛んだ。

「ぐふっ。」

男が落ちるとドシンと音がした。先ほど走ってきた男は目を丸くして見ているだけだった。ロイがその男に近づくと男はひぃと怯えて、剣を抜き、こちらに向けてきた。ロイは笑った。

「おま、さっきの戦い見てた?早く金払えよ。助けてほしいんだったらな。たぶん悲惨なことになってるぜ。ファイアーモンキーの方。」


一方の西門。

夜の冷たい風はファイアーモンキーの上を通り、熱風となって軍に押しつけた。そして、遂に本格的な行動を見せる。片手を振りかざすと火の球が出現し、兵士たちを襲った。悲鳴が各地で聞こえる。

「くっ。」

思わず軍は押し下がった。が、戦わなければ街の保証はない。燃やされて灰になるだろう。

「行けぇ!」

隊長から命令が下ったそのときだ。巨大な炎の球が飛んでくる。それは兵士を飲み込むには十分すぎる大きさだ。もう駄目だな。誰がそう思った瞬間だった。その球はさらに大きい球と衝突して弾け飛んだ。兵士が顔をあげる。

「何が起こった?」

そう叫ぶものをいた。そしてその目線はロイに集まる。

「誰だっ!?」

「俺だねっ!」


周りから歓声が上がるのは時間の問題だった。初めは何人かが赤騎士様と呟き、それは瞬く間に広がった。そして今では・・・。

「赤騎士様!」

などと後ろから応援の声が上がっている。

「って。お前らも戦えよ!!!」

ロイはそう突っ込みたくなったのだった。


第2話に続く






       

後書き


えー、今回、記念すべき第一回のあとがきを担当する、ロイです!

よろしく!ってこのコーナーいるか?

おい、作者、なにすればいいんだよ!?

ん?今回の振り返りと次回予告!?

めんどくさぁ。まぁ、とりあいず、やっとくか。出番少なくなるの嫌だしね。

じゃ、行きま~す!


ロイ え~、今回は俺が最強である話ですね。いや~、俺超かっこよかった。まじで   気分がいいわw。(以下、ロ)

作者 ちゃんと説明も入れろ!(以下、作)

ロ めんどくせぇよ。

作 出番減らすぞ!

ロ 分かった。ちゃんとやります(汗)

作 よし、じゃ一発次回予告ぶちかませ!

ロ オッケーです!


じゃ、次回予告行きましょう!


次回はファイアーモンキーと俺が直接バトル!

その発熱した熱いバトルを見逃すなってことだな。


じゃ、また次話で~!


作 次回予告が短い。次はもっとちゃんとしっかりやるように!

ロ は~?めんどくせぇな。

  じゃ、また会おうぜ!


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