第七十話:ファイルより、整ったライン♡
『天女の優香さま』
第七十話:ファイルより、整ったライン♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、ライトグレーのジャケットに、黒のタイトスカート。
デスクに腰かけ、書類をめくる姿は、まるで空気のリズムを整える指揮者のようだった。
指先が紙を送るたび、ページの音がやわらかな鼓動に重なり、胸の奥に甘い残響を残していった。
パソコン画面の光に頬が照らされるたび、胸の奥にまで静かな熱が差し込んでくる気がした。
──♡──
新堂 誠、28歳。小さな広告代理店で働く事務スタッフ。
数字や資料を整理することに自信はあるが、人前に出ることは苦手だった。
書類を抱えて歩くたび、どうしても背中が丸くなってしまう。
それでも「整える仕事」に、誇りと淡い夢を抱き続けていた。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「え……し、資料を見てるときに……?」
「ファイルを抱える胸元ってね♡ 自然に丸みが強調されるのよ」
「そ、そんなこと……」
「質問♡ シャープな黒の万年筆と、やわらかなブルーのボールペン。どっちが好き?」
「……ブルーのボールペン……かな……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウウッ!!
ジャケットの下、シャツの胸元がゆるやかに膨らむ。
ファイルを抱き直すと、丸みが紙の重さを柔らかく受け止めていた。
胸の存在が背筋を押し上げ、机に映る自分の影までも女らしく整えていった。
「……腕が……軽く支えられて……?」
「Cカップね♡ 女の胸は、オフィスの動きに“余裕”を与えるの」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
アイスグレーのシームレスブラに、上品なチュールを重ねたフルカップ。
アウターに響かず、丸みだけを美しく浮かび上がらせる仕様。
「これは“働く女の武器”♡ 隠すほど、胸のラインが洗練されて見えるのよ」
「……タイピングまで……柔らかくなって……」
「ふふ♡ それが“女のワークスタイル”ってものよ」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Cカップは“背筋を伸ばすサイズ”♡ 姿勢の美しさが、職場の空気までも変えるの♡」
──♡──
(数日後。)
書類を胸に抱えるたび、自然と丸みを意識するようになった。
パソコンを打つ手元に、やわらかい余韻が流れこんできた。
「最近、姿勢がきれいだね」と上司に言われ、頬が赤らんだ。
コピー機の前に立つ自分の影に、女らしいラインが重なっていた。
“事務スタッフ”であるはずの自分が、オフィスの喧騒よりも“女の静けさ”に染まっていく心地よさを、胸の奥で確かめていた。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”




