第六十九話:カフェラテより、泡立つライン♡
『天女の優香さま』
第六十九話:カフェラテより、泡立つライン♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、キャメル色のカーディガンに、白のスリムパンツ。
スチームミルクを注ぐ横顔は、カップの中で立ちのぼる泡のように柔らかかった。
スチームの白い靄に包まれるたび、頬の曲線までも甘い香気を帯びて見えた。
カウンターに置かれた指先が小さく弧を描くだけで、香りは甘く胸の奥に広がっていった。
──♡──
佐伯 智也、21歳。大学の傍らカフェでバリスタをしている。
エスプレッソの苦みと、ミルクの甘さの調和に魅せられて、この仕事を始めた。
ラテアートを描くたびに、誰かの笑顔を生み出せることが嬉しかった。
けれど最近は、カップ以上に“揺れるもの”に目を奪われてしまっていた。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「えっ……ぼ、僕がですか……?」
「カップを支える胸元ってね♡ ふくらみが泡よりもしっとり映えるのよ」
「そ、そんなこと……」
「質問♡ カフェラテのまろやかさと、エスプレッソの苦み。どっちが好き?」
「……カフェラテ、かな……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウウッ!!
エプロンの下、シャツの胸元がふくらみ、ラテボウルを支える腕に重なった。
スチームの熱が、胸元にそっとまとわりついて離れない。
泡の曲線と胸の丸みが重なり、注ぐ一滴さえ女らしい余韻をまとって落ちていった。
ラテアートを描く指先に、胸の柔らかさがリズムを与え、曲線まで甘く仕上げていく。
「……手元が……ふわっと安定して……?」
「Cカップね♡ 女の胸は、泡を抱く手のひらを変えるのよ」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
カフェブラウンのサテンに、クリーム色のレースを重ねたバルコネットタイプ。
胸の下から支えて、上辺は軽やかに開くデザイン。
「これは“香りを映す形”♡ 胸元が甘さの余韻をまとわせるのよ」
「……ラテを注ぐ仕草が……女の流れに……」
「ふふ♡ それが“女のアート”ってものよ」
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(優香のオッパイ豆知識♡)
「Cカップは“香りをやわらげるサイズ”♡ 胸のふくらみが、飲み物以上に人を温めるの♡」
──♡──
(数日後。)
カップを温める掌に、胸の呼吸を意識するようになった。
スチームミルクを注ぐ姿が、鏡に映すと自然に女らしい曲線を描いていた。
「ラテアート、きれいになったね」と常連に褒められて胸が熱くなった。
カウンター越しに立つと、胸の存在が接客の一部になっていた。
“バリスタ見習い”の肩書きのまま、胸と香りに導かれて“女のカフェ”へ染まっていく自分を、甘く楽しんでいた。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”




