第五十四話:レンズ越しの、光バスト♡
『天女の優香さま』
第五十四話:レンズ越しの、光バスト♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、トープグレーのジャケットに、白のタイトパンツ。
くすんだ色味の中で、胸元のブローチだけがやわらかく光っていた。
レンズを構えるその横顔には、言葉よりも鋭い“選別のまなざし”が宿っていた。
──♡──
稲葉 光也いなば・こうや、26歳。フォトスタジオ勤務のアシスタント。
美大出のくせに、いまは照明と小道具の毎日。
けれど──「いつか“撮られる”だけじゃなく、“撮る側”になりたい」
その想いだけは、ずっと心のどこかで、ぶれずに持ち続けている。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「は……? え、え? 今なんて……?」
「うふふ♡ じゃあ、どうしてさっきから私の“影”ばかり見てたのかしら?」
「えっ、ちがっ、あれは……反射板の角度が……っ」
「質問♡ “陰影で浮かび上がるバスト”と、“光で膨らませるバスト”──どっちが好き?」
「……光、です。光が、胸のラインを描くのが……綺麗で」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
シャツの中で、胸元がゆっくりとふくらみ始める。
直射でもフラッシュでもない、“やわらかな拡散光”が、そこに立体感を与えていくように──。
「う、わ……これ、すご……F? でも、下品じゃなくて……」
「Fカップよ♡ 光で“滑らかに浮かぶライン”を計算してあるの」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
シルバーホワイトのハーフカップ。レースではなく、艶感だけで陰影が浮かぶタイプ。
カメラのフラッシュに照らされると、胸元だけが“やさしく照り返す”。
立体なのに抜け感がある、不思議なフォルム。
「“光バスト対応”タイプよ♡ 照らされても、吸い込まれても──綺麗に映えるの♡」
「……そ、それって……撮る側としても、たまらない……」
「うふふ♡ でももう、あなたは“撮られるほう”ね♡」
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(優香のオッパイ豆知識♡)
「Fカップは“光の演出家”♡ ふくらみの美しさは、角度と照明次第で“余白ごと語れる”の♡」
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(数日後。)
自然光を読んで立ち位置を変えるクセがついた。
それは“構図”のためなんかじゃなくて──この胸が、一番綺麗に浮かぶ角度を知っているから。
「撮られ慣れてるね」なんて言われたとき、つい背筋が伸びる自分がいた。
ピントを合わせる前に、指が無意識にシャッターをなぞるようになってきた。
この胸が教えてくれる“被写体の気配”で、今日も一枚、最高の光を切り取る。
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完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”
──♡──
「ふふ……レンズ越しに、惹かれちゃった?♡」
「評価とブックマーク……してくれると、すっごく嬉しいわ♡」
「ね? 光のなかで、ちゃんと触れて……♡」




